出版社内容情報
いまの東京に重なって、あの戦争が見えてしまう――。
茶の間と重なりあったリビングの、ソファと重なりあった半透明のちゃぶ台に、曾祖父がいた。その家には、まだ少女だった祖母もいる。
あの戦争のときの暮らしが、2020年の日常と重なっているのだ。大混乱に陥った東京で、静かに暮らしている主人公に、昭和20年3月10日の下町空襲が迫っている。少女のおかあさんである曾祖母は、もうすぐ焼け死んでしまうのだ。
わたしたちは幻の吹雪に包まれたオフィスで仕事をしながら、落ち着かない心持ちで、そのときを待っている……。
表題作「ディレイ・エフェクト」の他、「空蝉」と「阿呆神社」を収録した驚愕の短篇集。
いま最も注目されている宮内悠介が、時の流れをこえて、この世界の真実に迫る!
芥川賞候補作品
内容説明
茶の間と重なりあったリビングの、ソファと重なりあった半透明のチャブ台に、曾祖父がいる―。戦時下の日常の光景が、二〇二〇年の現在と重なっている!大混乱に陥った東京で、静かに暮らしている男に、昭和二十年三月十日の下町空襲が迫っている。曾祖母は、もうすぐ焼け死ぬのだ。わたしたちは幻の吹雪に包まれたオフィスで仕事をしながら、静かにそのときを待った―。
著者等紹介
宮内悠介[ミヤウチユウスケ]
1979年、東京に生まれる。早稲田大学第一文学部卒。2010年に「盤上の夜」で第1回創元SF短編賞の最終候補となり、選考委員特別賞(山田正紀賞)を受賞。12年、単行本デビュー作の『盤上の夜』が直木賞候補、翌年に日本SF大賞を受賞。13年、(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞を受賞。14年、『ヨハネスブルグの天使たち』が日本SF大賞特別賞を受賞。17年、『彼女がエスパーだったころ』で吉川英治文学新人賞を受賞。同年、『カブールの園』が三島由紀夫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
ケンイチミズバ
ダイ@2019.11.2~一時休止
モルク
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