出版社内容情報
「必ず、生きて還る」──平凡に生きる少女の人生は苦難の旅路で一変。迸(ほとばし)る生への執着を描く、『魔性の子』に続く物語。
「お捜し申し上げました」──女子高生の陽子の許に、ケイキと名乗る男が現れ、跪く。そして海を潜り抜け、地図にない異界へと連れ去った。男とはぐれ一人彷徨(さまよ)う陽子は、出会う者に裏切られ、異形(いぎょう)の獣には襲われる。なぜ異邦(ここ)へ来たのか、戦わねばならないのか。怒濤(どとう)のごとく押し寄せる苦難を前に、故国へ帰還を誓う少女の「生」への執着が迸(ほとばし)る。シリーズ本編となる衝撃の第一作。
十二国記シリーズ
魔性の子
月の影 影の海〈上〉
月の影 影の海〈下〉
風の海 迷宮の岸
東の海神(わだつみ) 西の滄海
風の万里 黎明の空〈上〉
風の万里 黎明の空〈下〉
丕緒(ひしょ)の鳥
図南(となん)の翼
華胥の幽夢(ゆめ)
黄昏の岸 暁の天(そら)
白銀の墟(おか) 玄(くろ)の月 第一巻
白銀の墟(おか) 玄(くろ)の月 第二巻
白銀の墟(おか) 玄(くろ)の月 第三巻
白銀の墟(おか) 玄(くろ)の月 第四巻
内容説明
「お捜し申し上げました」―女子高生の陽子の許に、ケイキと名乗る男が現れ、跪く。そして海を潜り抜け、地図にない異界へと連れ去った。男とはぐれ一人彷徨う陽子は、出会う者に裏切られ、異形の獣には襲われる。なぜ異邦へ来たのか、戦わねばならないのか。怒濤のごとく押し寄せる苦難を前に、故国へ帰還を誓う少女の「生」への執着が迸る。シリーズ本編となる衝撃の第一作。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
737
ネット小説の一大ジャンルとなった異世界転生物の嚆矢かもしれないが、チート能力で大活躍などという甘さは爪の垢ほどもない。巧国に放り出されたヒロインの陽子は巨大な妖魔に襲われ、助けを求めた相手には裏切られ、傷だらけで飢えながら深い森を逃げ惑う。しかも普通の女子高生のつもりだったのが、元の世界の親や教師や友人に蔑視されていたと知り絶望する。泥まみれで苦しみながら陽子は少しずつ生きる術を身に着け、生白い現代人から十二国の人間へと鍛えられていく。この過酷な試練の果てに何が待つのか、息を呑んで見守るばかりだ。(続く)2023/05/14
kou
726
とりあえず、陽子が人間不信になっても当然だと思うが、読んでる方も人間不振になりそうになってしまった・・・。作り込まれた世界観、まだまだ明かされていない秘密も多く、続きが気になって仕方ない。2019/08/01
ミュポトワ@猫mode
686
十二国記のエピソード1の上巻です。本屋さんに無かったので取り寄せました。この本屋さん、ブックカバーがおしゃれで好きなんです♪色も色々選べるし♪順番に選んだので、ピン色でしたけどw 感想ですが、やっぱり十二国記は面白いですね! じっくり読もうと思いつつ、面白すぎて一気に読んでしまいました! そんな本ですが、この巻は歯がゆい!!しかも下巻への引き方がセオリーどおりで下巻を続けて読まざるを得ない感じになるというか、下巻今読んでますw では、上巻の感想はこんなところで、エピソード1の感想は下巻を読んだ後に書きます2018/06/22
南北
621
再読。10月と11月にシリーズの新刊が出る前に予習として読みました。細部で忘れているところもありましたが、約20年前に読んだわりには大筋は覚えていました。女子高生の陽子が十二国記の世界に連れて行かれて、異形の獣に襲われたり、いろいろとだまされたりする展開が続くので、初めて読むにはつらい展開になっています。下巻は多少よくなってくるので、期待しながら読み進めたいと思います。2019/06/21
白いワンコ
444
ここからが本編の『十二国記』。分冊された1(上)はただひたすら陽子へ困難が続きます。世界観が感じられてきたので、十二国の世界地図を見て、そのイメージを膨らませています2019/11/11