根井雅弘評 『ケネー 経済表』ケネー著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 根井雅弘(京都大学大学院経済学研究科教授)※「書評空間」2013年5月19日より「経済学の真の天才の作品」 フランソワ・ケネー(1694-1774)の『経済表』が岩波文庫に収録された(『ケネー 経済表』平田清明・井上泰夫訳、岩波文庫、20…
2013.05.29 社会 経済学
【新聞書評ピックアップ:今週の1冊】 自分史と照らし合わせながら戦後史を振り返る。 『「幸せ」の戦後史』(5月26日 東京新聞)
-->「新聞書評ピックアップ:今週の1冊」-->5月26日(日)の新聞に掲載された書評から、注目の1冊をご紹介します。今回は新宿本店ツイッターで紹介しておりました東京新聞掲載の『「幸せ」の戦後史』です。[今朝の新聞より]菊地史彦さんの『「幸せ」の戦後史…
2013.05.27 戦後史 新聞書評
大竹昭子評『実験室からの眺め』 『サン・ルゥへの手紙 (新装版)』 森山大道著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 大竹昭子(文筆家)※「書評空間」2013年5月1日より「写真の聖地へ」昨夏、サン・ルゥに行ってきた。パリから南東へ350キロ、ブルゴーニュ地方にあるこの小さな村の名を記憶したのは、森山大道の『サン・ルゥへの手紙』という写真集によって…
2013.05.24 アート 写真
西堂行人評 『あの人の声は、なぜ伝わるのか』中村明一著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 西堂行人(近畿大学(舞台芸術))※「書評空間」2013年5月12日より<劇評家の作業日誌>(62) 本書は『密息』と『倍音』の著者がこれまでの成果を踏まえた上で、他者との根源的なコミュニケーションを探ろうとした本である。著者の中村明一氏は…
2013.05.22 まなび
【新聞書評ピックアップ:今週の1冊】真の教養人の自由な精神。 『竹山道雄と昭和の時代』 (5月19日 中日新聞・東京新聞)
-->「新聞書評ピックアップ:今週の1冊」-->5月19日(日)の新聞に掲載された書評から、注目の1冊をご紹介します。今回は新宿本店ツイッターで紹介しておりました中日新聞・東京新聞掲載の『竹山道雄と昭和の時代』です。[今朝の新聞より]最初は「東京」「…
2013.05.20 社会 ビルマの竪琴 歴史
今井顕評 『ファジル・サイ』ユルゲン・オッテン著、畑野小百合訳 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 今井顕(ピアニスト、国立音楽大学大学院)※「書評空間」2013年5月10日より今年4月17日の朝刊に掲載された記事である。「イスラムを侮辱」有罪判決トルコ 無神論者のピアニスト世界的に活躍するトルコのピアニスト兼作曲家ファジル…
2013.05.17 社会 イスラム文化 トルコ
未来を切り拓こうとするすべての人に。『ロジカルな田んぼ』【ノンフィクションはこれを読め!HONZ】
雑草はなぜ生えるのか、なんのために耕すのか、なぜ田植えが必要なのか...。有機・無農薬で米を作り、巨大胚芽米「カミアカリ」を開発した著者の農作業には、すべて意味がある。農薬と化学肥料に頼らず、おいしい米を追求する「稲オタク」が語る新しい農業のかたち。…
2013.05.14 社会 農業
『犬の伊勢参り』 - 色彩を持たない動物たちと、その巡礼の道【ノンフィクションはこれを読め!HONZ】
明和八年四月、犬が突如、単独で伊勢参りを始めた。以来、約百年にわたって、伊勢参りする犬の目撃談が数多く残されている。犬はなぜ伊勢参りを始めたのか。どのようにしてお参りし、国元へ帰ったのか?そしてなぜ明治になって、伊勢にむかうことをやめたのか?事実は小説より奇…
2013.05.14 社会 東海 お伊勢参り
【新聞書評ピックアップ:今週の1冊】 いまだおとなも子どもも楽しめる小説の代表。 『赤毛のアン スクラップブック』『村岡花子と赤毛のアンの世界』(5月12日 読売新聞)
-->「新聞書評ピックアップ:今週の1冊」-->新聞書評から、注目の本をご紹介します。今回は読売新聞サイトの「書評: 本よみうり堂」で石田千さんが紹介しておられました、『赤毛のアン スクラップブック』(L・M・モンゴメリ作、E・R・エパリー編、川端有子編著…
2013.05.13 新聞書評
石村清則評 『神の手』久坂部羊著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 石村清則(パリ国際学校教師・I.B.試験官)※「書評空間」2013年4月30日より「安楽死は必要か?」 安楽死を見届けた人を二人知っている。一人はご主人の、もう一人は友人の安楽死を経験していた。もちろん合法化されているオランダでの出来事だ…
2013.05.11 社会 小説