大竹昭子評 『真夜中のセロリの茎』片岡義男著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 大竹昭子(文筆家)※「書評空間」2013年6月28日より「抽出したエキスを具体的な光景に構成する」片岡義男の小説が話題になることがまわりで増えている。わたしは最近読むようになったにわか読者だが、前回はエッセイ集『ことばを生きる』を取り上げ…
2013.07.31 文学
【新聞書評ピックアップ:今週の1冊】国、文化の多様性が犠牲に。『反・自由貿易論』 (7月28日 中日新聞・東京新聞)
-->「新聞書評ピックアップ:今週の1冊」-->7月28日(日)の新聞に掲載された書評から、注目の1冊をご紹介します。今回は新宿本店ツイッターで紹介しておりました中日新聞・東京新聞掲載の『反・自由貿易論』です。[今朝の新聞より]まずは「朝日」「東京」…
2013.07.29
阿部公彦評 『皮膚感覚と人間のこころ』傳田光洋著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 阿部公彦(東京大学(英米文学))※「書評空間」2013年7月15日より「なぜ他人に触られると気持ちいい?」 私たちはときに「やっぱり皮膚感覚が大事だよね」などと口にする。まるで「皮膚感覚」がハードな学問や綿密な思考よりも上位に立っているか…
2013.07.26 サイエンス 社会 皮膚
朱野帰子評 『野心のすすめ』林 真理子著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 朱野帰子(小説家)※「書評空間」2013年7月16日より『野心のすすめ』というタイトルを見た瞬間、何年も前からぐつぐつ煮えていた正体のわからない衝動にやっと名前がついたような気がしました。この本が売れているということは、私以外にもそういう人…
2013.07.24 社会 メディアで紹介 売れてる! 旬な人
【新聞書評ピックアップ:今週の1冊】 地球を駆け巡る騒乱の最中に書き綴った考察。 『2011 危うく夢見た一年』(7月21日 東京新聞)
-->「新聞書評ピックアップ:今週の1冊」-->7月21日(日)の新聞に掲載された書評から、注目の1冊をご紹介します。今回は新宿本店ツイッターで紹介しておりました東京新聞掲載の『2011 危うく夢見た一年』です。[今朝の新聞より]最後に「東京」から『2…
2013.07.22 社会 新聞書評
近代ナリコ評 『家と庭と犬とねこ』石井桃子著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 近代ナリコ(文筆家)※「書評空間」2013年7月7日より 私は、元来、巾のせまい人間で、清濁あわせ呑むというわけにはいかないので、じぶんでもこまったものだと思っているけれど、こんな人間にとって、じぶんと波長のあう友人、波長のあう本を見いだした…
2013.07.20 石井桃子 随筆
根井雅弘評 『日本経済の憂鬱―デフレ不況の政治経済学』佐和隆光著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 根井雅弘(京都大学大学院経済学研究科教授)※「書評空間」2013年7月11日より「経済学者の批判精神」 佐和隆光氏(滋賀大学学長)の新刊(『日本経済の憂鬱』ダイヤモンド社、2013年)を久しぶりに手にとった。学長職は激務である。京都大学教…
2013.07.18 社会 アベノミクス 経済
【新聞書評ピックアップ:今週の1冊】 金融緩和の出口戦略学べ。 『天佑なり』(上巻・下巻) (7月14日 中日新聞・東京新聞)
-->「新聞書評ピックアップ:今週の1冊」-->7月14日(日)の新聞に掲載された書評から、注目の1冊をご紹介します。今回は新宿本店ツイッターで紹介しておりました中日新聞・東京新聞掲載の『天佑なり』(上巻・下巻)です。[今朝の新聞より]まずは『天佑な…
2013.07.16 社会 アベノミクス 高橋是清
『妻と飛んだ特攻兵』 - 大空に舞った白いワンピース【ノンフィクションはこれを読め!HONZ】
単行本版「女が乗っているぞ!」その声が上空を旋回する十一機まで届くことはなかった。白いワンピース姿の女性を乗せた機体を操縦していたのは谷藤徹夫少尉(当時二十二歳)、女性は妻の朝子(当時二十四歳)だった。一九四五年八月十九日。満州で二十代の青年将校たちは、あ…
2013.07.16 社会
そうだ、京都、まわろう。『京都の平熱』【ノンフィクションはこれを読め!HONZ】
古い寺社は多いが歴史意識は薄く、技巧・虚構に親しむ。けったいなもんオモロイもんを好み、町々に三奇人がいる。「あっち」の世界への孔がいっぱいの「きょうと」のからくり―。聖・性・学・遊が入れ子になり都市の記憶を溜めこんだ路線、京都市バス206番に乗った哲学者の温…
2013.07.16 社会 近畿 京都