『新宿歌舞伎町滅亡記』人の海で溺れて。【ノンフィクションはこれを読め!HONZ】
キャバクラ中学生、金子みすゞを読むヤクザ、36時間眠る男、黒マントの女王、すぐに詫び状を書く男など、思わずのけぞる人物が多数登場。夜の帳が下りるころ、この街には欲望が渦巻く。新宿歌舞伎町のコマ劇場。その前にあるコマ広場を定点観測地として著者は取材を…
2013.06.19 社会 新宿
勝田有子評『かいじゅうたちのいるところ』モーリス・センダック著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 勝田有子(精神科医)※「書評空間」2007年11月24日より「内なる怪獣」 半世紀近くにわたって世界中のこどもたちに愛読されてきた本書を今さら取り上げるのにはわけがある。センダックの作品は、比較的多くが日本語にも翻訳されているが、彼の芸術…
2013.06.19 モーリス・センダック 絵本
【新聞書評ピックアップ:今週の1冊】 本を「読む」とは何か。『本読みの獣道』『図書館に通う−当世「公立無料貸本屋」事情』(6月16日 毎日新聞)
-->「新聞書評ピックアップ:今週の1冊」-->6月16日(日)の新聞に掲載された書評から、注目の2冊をご紹介します。今回は新宿本店ツイッターで紹介しておりました毎日新聞掲載の『本読みの獣道』と『図書館に通う−当世「公立無料貸本屋」事情』です。[今朝…
2013.06.17 本 読書
早瀬晋三評 『多民族国家シンガポールの政治と言語-「消滅」した南洋大学の25年』田村慶子著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 早瀬晋三(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科)※「書評空間」2013年6月4日より シンガポールのことを、「明るい北朝鮮」と言った人がいる。本書を読めば、その意味がわかる。1965年の独立以来、リー・クアンユーの指導の下、人民行動党が一党独裁…
2013.06.15 社会 シンガポール 歴史
辻泉評 『メディアと日本人―変わりゆく日常』橋元良明著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 辻泉(中央大学(メディア論・文化社会学)※「書評空間」2013年5月31日より「実証的なデータからメディア社会の変容を読み解く」 本書は、東京大学大学院情報学環橋元良明研究室を中心に、1995年以来5年おきに行われてきた「日本人の情報行…
2013.06.12 社会 メディア論
【新聞書評ピックアップ:今週の1冊】 精神医学の臨床経験から広がる「試論」集。『「昭和」を送る』(6月9日 毎日新聞)
-->「新聞書評ピックアップ:今週の1冊」-->6月9日(日)の新聞に掲載された書評から、注目の1冊をご紹介します。今回は新宿本店ツイッターで紹介しておりました毎日新聞掲載の『「昭和」を送る』です。[今朝の新聞より]「毎日」からは、中井久夫さんの『「昭…
2013.06.10 エッセー 新聞書評 精神医学
伊藤智樹評 『エッチのまわりにあるもの――保健室の社会学』すぎむらなおみ著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 伊藤智樹(富山大学(社会学))※「書評空間」2013年5月29日より「無条件の承認でもなく、まったくの否定でもなく」この本の著者であるすぎむらなおみさんは、高等学校に勤務する養護教諭(いわゆる「保健室の先生」)です。定時制高校に赴任し、な…
2013.06.08 社会 性 教育
根井雅弘評 『新自由主義の帰結』服部茂幸著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 根井雅弘(京都大学大学院経済学研究科教授)※「書評空間」2013年5月28日より「"新自由主義" への戦闘宣言」 著者(服部茂幸氏)はポスト・ケインズ派経済学の研究や最近の量的緩和政策批判などで極めて精力的な活動を続けている経済学者だが、…
2013.06.05 社会 経済
【新聞書評ピックアップ:今週の1冊】 大海原で泳ぐ建築家たち。『漂うモダニズム』(6月2日 毎日新聞)
-->「新聞書評ピックアップ:今週の1冊」-->6月2日(日)の新聞に掲載された書評から、注目の1冊をご紹介します。今回は新宿本店ツイッターで紹介しておりました毎日新聞掲載の『漂うモダニズム』です。[今朝の新聞より]「日経」「毎日」ダブル登場は、建築…
2013.06.03 アート モダニズム建築 建築学
早瀬晋三評 『黄禍論と日本人-欧米は何を嘲笑し、恐れたのか』飯倉章著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 早瀬晋三(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授)※「書評空間」2013年5月21日より 「さて、お楽しみいただけたでしょうか。「面白くなければ歴史ではない」などというつもりはもちろんないのだが、諷刺画を扱っているからには、読者の皆さんにはそ…
2013.06.01 社会 歴史