川口有美子評 『神様からの宿題』山本育海 (著)、山本智子 (著)、 藍原寛子 (著・編集)【プロの読み手による 書評空間】
書評者 川口有美子(アドポケイト 政策提言・ロビーイング・患者の代理人)※「書評空間」2013年1月3日より「それは、みんなへの宿題」 「病気とは人生の夜の側面で、迷惑なものではあるけれども、市民たる者の義務のひとつである。この世に生まれた者は健…
2013.01.11 社会 iPS細胞 メディアで紹介 難病
『和僑』2ちゃんねらーは日本ではなく中国の農村を選んだ【ノンフィクションはこれを読め!HONZ】
「和僑」とは、今世紀になってから日本人の間で作られた造語である。中国で喰い、中国を喰らう日本人を追った前代未聞のルポ。インターネット上の巨大掲示板『2ちゃんねる』に投稿されたスレッドの転載記事を著者が目にしたのは2011年夏。タイトルは「中国の田…
2013.01.09 くらし 社会 中国
【新聞書評ピックアップ:今週の1冊】 昨日考えていたことが今日通用しなくなる。 『瓦礫の下から唄が聴こえる』(1月6日 毎日新聞)
「新聞書評ピックアップ:今週の1冊」1月6日(日)の新聞に掲載された書評から、注目の1冊をご紹介します。今回は新宿本店ツイッターで紹介しておりました毎日新聞掲載の『瓦礫の下から唄が聴こえる』です。[今朝の新聞より]「毎日」からまずは。佐々木幹郎さんの『…
2013.01.07 新聞書評 東日本大震災 詩
朱野帰子評 『あたらしいみかんのむきかた』岡田好弘・神谷圭介著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 朱野帰子(小説家)※「書評空間」2012年12月26日より もうすぐお正月ですね。強制的に集められた親戚同士、旧交を深め合わなければならない微妙な季節です。義理の家族への対応にも頭が痛いですね。共通の話題もないし禁句も多い。「孫はまだかしら」…
2013.01.06 アート やってみよう
阿部公彦評 『マザーズ』金原ひとみ著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 阿部公彦(東京大学(英米文学))※「書評空間」2012年5月1日より「Butのいらない小説」 飲み会で学生に、「最近、おもしろい小説読んだ?」と訊いてみることがある。日本の小説。今、書かれている小説。そんな含みを持たせると、大学院生などか…
2013.01.04 Bunkamuraドゥマゴ文学賞 文学 受賞作品 金原ひとみ
朱野帰子評 『テラフォ-マ-ズ』作・貴家悠 画・橘賢一 【プロの読み手による 書評空間】
第1巻書評者 朱野帰子(小説家)※「書評空間」2012年12月20日より 「テラフォーミング」という言葉をご存知でしょうか。惑星地球化計画、つまり他の惑星を人類の住みやすいように改造する計画のことです。最有力候補地は地球と環境が似ている火星。人類が…
2012.12.29 コミック 受賞作品
近代ナリコ評 『絵と言葉の一研究 「わかりやすい」デザインを考える』寄藤文平著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 近代ナリコ(文筆家)※「書評空間」2012年12月17日より 著者は広告のアートディレクションやブックデザインを手がけるデザイナー、イラストレーター。本書は、それまでの仕事をまとめたギンザ・グラフィック・ギャラリーでの展覧会「寄藤文平夏の一研…
2012.12.27 アート デザイン
【新聞書評ピックアップ:今週の1冊】 いかに共生するか。 『「移民列島」ニッポン』(12月23日 東京新聞)
「新聞書評ピックアップ:今週の1冊」12月23日(日)の新聞に掲載された書評から、注目の1冊をご紹介します。今回は新宿本店ツイッターで紹介しておりました東京新聞掲載の『「移民列島」ニッポン』です。[今朝の新聞より]続けての「東京」「毎日」ダブル登場は、…
2012.12.25 社会 新聞書評
早瀬晋三評 『アホウドリと「帝国」日本の拡大-南洋の島々への進出から侵略へ』平岡昭利著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 早瀬晋三(大阪市立大学(歴史学))※「書評空間」2012年12月11日より 12月5日(水)NHKテレビは、絶滅が心配されている国の特別天然記念物アホウドリが、現在の繁殖地である伊豆諸島の鳥島から南に350キロ離れた小笠原諸島の聟島への移転の…
2012.12.22 歴史
【紀伊國屋書店スタッフによる 書評<的>空間】 『江戸の読書会』前田勉著
書評者 野間健司(紀伊國屋書店 営業企画部)※「書評<的>空間」2012年12月14日より「近世にあった「創造的な場」」 『ジェイン・オースティンの読書会』みたいなものを連想すると、大分ちがうようだが、江戸時代の日本にも「読書会」があったらしい。『…
2012.12.19 歴史