【じんぶんや第52講】 宮台真司選「14歳からの社会学」
宮台真司さんエッセイ昨年11月に出版した『14歳からの社会学――これからの社会を生きる君に――』は、発売直後から、予想をこえた反響がありました。著者として、とても嬉しく思っています。今回は、同書の各章の内容への理解を、より深めていただくために、選書…
2009.07.08 人文 社会 じんぶんや
【じんぶんや第51講】 苅谷剛彦選「曲がり角の教育を社会学する」
苅谷剛彦さんエッセイ「教育を社会学する」教育の論じ方にはさまざまある。ここで紹介するのは、社会学の立場から教育を論じた著書の数々である。なぜ社会学なのか。ひとつには、教育という現象や営みは、教育だけをみているだけではわからないからである。と…
2009.06.08 人文 社会 じんぶんや 教育
【じんぶんや第50講】 池谷裕二選「単純な脳、複雑な「私」」
池谷裕二さんエッセイ「見えないナニかを感じる」脳から心が生まれるのか、心から脳が生まれるのか――ふざけた問いにも思えますが、いざ真剣に答えようとすると、禅問答のような泥沼にはまってしまいます。 多くの人は、物体は自分の身体の外にあって、それを…
2009.05.08 サイエンス 人文 じんぶんや 脳
【じんぶんや第49講】 福田誠治選「未来の学力を子どもたちに」
福田誠治さんエッセイ「未来の学力を子どもたちに」 今年で3度目の「全国学力テスト」(正式名称は全国学力・学習状況調査)がやってくる。 毎年、受ける子どもも違えば設問も違うのに、それを比べて一喜一憂するというのだからずいぶんと妙な話だ。ある県…
2009.04.10 こども 人文 社会 じんぶんや 教育
【じんぶんや第48講】加藤典洋選「四つの批評の力」
加藤典洋さんエッセイ「四つの批評の力」批評というのはさまざまな夢をもりこめる容器だと思う。これまでも、さまざまな人が、ずいぶんと変わった夢をそこに盛ってきた。わたしが批評に最初に見た夢は、「本を読まない」で「書く」ということだった。「ただ考…
2009.03.09 人文 文学 じんぶんや 批評
【じんぶんや第47講】 会田弘継選「アメリカの力とは何か」
会田弘継さんエッセイ「アメリカの力とは何か」これほどまでに世界中から好意を持って迎えられ、期待を担って就任したアメリカの新大統領が、かつていただろうか。就任式に押し寄せた 二百万とされる米市民と、各国からの賓客だけでない。欧州、アフリカ、アジア…
2009.02.09 人文 じんぶんや アメリカ オバマ
【じんぶんや第46講】 内田樹選「大人になるための本」
内田樹さんエッセイ「大人になるための本」 「大人になるための本」というテーマで選んでみました。 「大人になるために読むべき本」というのはどういう本でしょうか。条件はわりと簡単です。それは「どうふるまうのが適切であるかがわからない状況に際会したときに、…
2009.01.05 まなび 人文 じんぶんや
【じんぶんや第45講】 山本淳子選「平安文学とその周辺」
山本淳子さんエッセイ「古典との出会い」 古典との出会いは、幼い頃だった。祖母が寝物語に話してくれたのだ。鮮明に覚えているのは『枕草子』の「高炉峯の雪」の段。祖母はまず中宮定子になり切って、上品に「清少納言よ、香炉峯の雪はいかに」と言う。次は清少納言になって…
2008.12.01 人文 文学 じんぶんや 古典 平安
【じんぶんや第44講】連続ブックフェア「紀伊國屋書店と新宿Vol.2―〈熱き時代〉の新宿、新宿の〈いま〉」
●フェア開催記念 じんぶんや小冊子特別版『新宿、紀伊國屋書店 60s、70s』本間健彦 「新宿プレイマップ」 あの時代の新宿は燃えていた。1960年代の新宿である。都市の歴史にも青春時代があるとすれば、あの頃の新宿はまさに青春期だったのだろう…
2008.09.16 人文 じんぶんや 新宿 都市文化
【じんぶんや第43講】 森達也選「死と生」
森達也さんエッセイ「死と生」 一週間ほど前、この2月に死刑が最高裁で確定したオウムの林泰男から、暑中見舞いの葉書が来た。淡々とした文面だった。確定前と確定後に生活に大きな変化はないけれど、映画を週に何回かビデオで視聴できるようになったので、それは単純にうれ…
2008.08.08 人文 じんぶんや 思想