【じんぶんや第62講】 福嶋亮大選「『神話が考える』を読むための32冊」
福嶋亮大さんエッセイ「『神話が考える』を読むための32冊」 今年3月に、『神話が考える――ネットワーク社会の文化論』(青土社)という本を上梓しました。その目的は、一言で言えば、今の日本に存在するポップカルチャーに、何らかの思想的な表現を与えるということにあ…
2010.06.29 人文 社会 じんぶんや 思想
【じんぶんや第61講】 高原基彰選「『現代日本の転機――「自由」と「安定」のジレンマ』を読むための34冊」
高原基彰さんエッセイ「『現代日本の転機――「自由」と「安定」のジレンマ』を読むための34冊」 昨年、政権交代直前のタイミングで『現代日本の転機』という本を上梓させて頂いた。執筆中の大半は、韓国および中国に滞在中で、いわば外から日本を見つめ直した本だった。 …
2010.05.27 人文 社会 じんぶんや
【じんぶんや第60講】 矢部史郎選「無造作に海外思想に触れてみよう――歴史学、地理学、人類学を中心に」
矢部史郎さんエッセイ「無造作に海外思想に触れてみよう――歴史学、地理学、人類学を中心に」 人文・社会科学をこれから学ぼうとする人はよく、「何から読んだらよいかわからない」と言います。たしかに本の種類が多すぎて、何をどう選んだらよいか迷います。そういう人に私…
2010.04.19 人文 じんぶんや 人類学 地理 思想 歴史 海外
【じんぶんや第59講】 亀山郁夫選「共苦と同感のコスモス―わたしの心の扉をたたいた書物たち」
亀山郁夫さんエッセイ「共苦と同感のコスモス―わたしの心の扉をたたいた書物たち」はじめに、または、運命の力 ≪文学って何なんだ? 文学と文字はどうちがう? 文学って、小説を読む人間の心の状態? 心の状態を批評的に語る営み? 文学って学問なのか?…
2010.03.15 人文 文学 じんぶんや
【じんぶんや第58講】 シノドス選「現代社会を読み解く「知」」
シノドス主宰・芹沢一也さんからのメッセージ シノドスの世界にようこそ! わたしたちが生きる現代社会を、複数の視角から立体的に浮かび上がらせる、それが「知」のプラットフォーム・シノドスの活動です。 今回のブック・フェアでは、ウェブ、経済、政治、法…
2010.02.08 人文 社会 じんぶんや メディア 世界システム 右翼 思想 政治 教育 東アジア 歴史 法 消費 経済 言論
【じんぶんや第57講】 成田龍一選「あたらしい歴史家よ、めざめよ」
成田龍一さんエッセイ0.日本近現代史研究への誘い かつて、歴史学は元気でした。そして歴史を生き生きと語っていました。しかし、いま、歴史といったときには「教科書」のなかに閉じ込めたり、大河ドラマに魅力をゆだねてしまっているのではないでしょうか。歴史学が持…
2010.01.09 人文 じんぶんや 日本史 歴史
【じんぶんや第56講】 福岡伸一選「いのちを旅する本」
福岡伸一さんエッセイ 生物学者になる前、私は昆虫少年だった。夢は新種の蝶を捕えて命名し、それを図鑑に記載することだった。しかし新しい蝶など見つかるはずもなく、私の夢は夢に終わった。年を経て、私は捕虫網をミクロな実験装置に持ちかえて、遺伝子ハンターと…
2009.12.07 サイエンス 人文 じんぶんや 生物
【じんぶんや第55講】 小池昌代選「世界を、きく、みる、よむ、さわる」
小池昌代さんエッセイ「世界を、きく、みる、よむ、さわる」言葉を読む。改めて考えると、これってとても変な作業だ。実際に存在するものは、本と自分以外、何もないのに、言葉が立ち上げたものに対してわたしたちは、考えたり、反対したり、そうだ、そうだと熱くなったり。…
2009.10.19 人文 文学 じんぶんや 詩
【じんぶんや第54講】 森岡正博選「生と死の想像力」
森岡正博さんエッセイ「生と死の想像力」 2003年に『無痛文明論』という本を出版した。これは、現代に生きる私たちが、快楽と快適さを求め、痛みと苦しみを避けようとした結果、生きることの深いよろこびをシステマティックに奪われてしまったのではないかということを主…
2009.09.14 人文 じんぶんや 哲学 生命学
【じんぶんや第53講】 山室信一選「戦争と人間そして非戦」
山室信一さんエッセイ 8月になるとメディアにおいても戦争や原爆などをテーマに取り上げることが慣例となってきました。そのように単なる年中行事となっていることに違和感を覚え、惰性となっていることに倦んでしまい、却って戦争という今も絶えることのない事態か…
2009.08.10 人文 じんぶんや 戦争 非戦