文春文庫<br> 鬼平犯科帳 〈11〉

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文春文庫
鬼平犯科帳 〈11〉

  • 著者名:池波正太郎
  • 価格 ¥611(本体¥556)
  • 文藝春秋(2015/03発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167142636

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内容説明

鬼の平蔵のもとで働くのは勇猛な者ばかりではない。勘定掛としてはまことに有能な川村弥助は、小心で地震が大の苦手。しかし愛する妻をさらわれた時、この臆病者は変貌した──鬼平の部下への思いやりが光る「泣き味噌屋」。木村忠吾が男色の侍にさらわれ危機一髪!の「男色一本饂飩」。長谷川平蔵が長谷川平蔵に闇討ちされる? 奇想天外な「土蜘蛛の金五郎」。盗んだ金を元に返した老盗人の名人芸「穴」。他に「密告」「毒」「雨隠れの鶴吉」と七篇を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

121
11巻目は7つの話は収められていて、特に最初の「男色一本饂飩」にはいつも笑わされます。私はコミックでもこの話だけはいつもイメージに浮かびます。テレビではこの災難に会う部下を古今亭志ん朝が演じたというのですが見てみたかったですねえ。そのほか盗難の名人が自分の腕前を披露する話や「毒」をめぐる幕府の重臣の話などいつも楽しませてくれます。2017/05/29

s-kozy

69
ついに「男色一本饂飩」なんて言う同心が男色の侍に誘拐される話も出てきてしまうバラエティに富んだシリーズ11作目。池波先生、余裕綽々といったところでしょうか。「叱。声(こい)が高い」「鮒が安い」とか「めったに竹刀の音もしないということですぜ」などの脱力するしかない会話も出てくる。そして、「人間という生きものは理屈とは全く無縁のものなのに……どうも、得てして理づめに生きたがるのがおかしい」という人間洞察。多彩な魅力に溢れた娯楽小説ですね。2014/06/30

ポチ

63
兎忠の「操を、まもりぬきました。まことでございます」には笑っちゃいました。良かったね‼︎『密告』は切なかったけど清々しくいい。鶴吉と莫逆の友⁈の録之助の話もいい。全編楽しめました。平蔵は心の機微がわかる頼もしい親方ですね(^^)2017/05/03

佐島楓

50
前の巻を読んでからだいぶ間が空いてしまったので、入り込めるか案じたが、心配は無用だった。時代劇のヒーローものとして、誠に面白い。堪能させていただいた。2015/09/16

ベルるるる

38
兎忠、なんと誘拐されて監禁されてしまう。でも!男の操を守り抜き、無事に救出される~^^ あ~よかった!平蔵たちが自分を探してくれていると信じている兎忠のけなげさ・・・。頑張ったね!  乞食浪人に扮して盗賊をあぶり出す平蔵。無事に解決して・・・しみじみと「楽しかった。こんな面倒なお役目を捨て、乞食浪人になってみたい」と言う平蔵。全ての自分、全ての時間をお役目に捧げて疲れ果ててるんだね・・・。2016/09/22

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