内容説明
どこにも、僕のいる場所はない――教育実習のため母校に戻った広瀬は、高里という生徒が気に掛かる。周囲に馴染まぬ姿が過ぎし日の自分に重なった。彼を虐めた者が不慮の事故に遭うため、「高里は祟る」と恐れられていたが、彼を取り巻く謎は、“神隠し”を体験したことに関わっているのか。広瀬が庇おうとするなか、更なる惨劇が……。心に潜む暗部が繙かれる、「十二国記」戦慄の序章。(解説・菊池秀行)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
781
『屍鬼』の読後感が悪かったため『十二国記』シリーズも食わず嫌いだったが、改めて読むとホラーを超えて心理小説の域に達している。かつて神隠しにあった高里の周辺で奇怪な事件が相次ぎ、学校はおろか家族にすら敬遠される孤独が強烈だ。彼の周囲で跳梁する謎の存在により事態がエスカレートして惨劇が繰り返され、普通の市民まで恐怖のあまり殺そうと迫る姿は『デビルマン』の終盤を思わせる。異物を排除することで成立する「普通」に安住する人の愚かさと、そこで生きざるを得ない者の淋しさが、ファンタジーの世界より暗い現世の闇を照射する。2023/04/13
ミュポトワ@猫mode
740
買っちゃった! 買っちゃいましたよ、十二国記!! アニメをちょっとだけ見て、面白いって思っていたのですが、手が出ずに今まで来てしまいましたが、これ、すっごい面白いんですね! これはエピソード0の本なので、現実を舞台にしたホラーファンタジーに仕上がっていますが、ファンタジー要素無くても十分面白いですよ! 続編は本屋さんに無かったので、後で取り寄せますが、続編以降はもっとファンタジー要素が強くなるのかな? それはそれで、良いですね ファンタジーもホラーも大好きな私としてはたまらない一冊でした!続編も楽しみです2018/06/16
kou
723
どうやったら防げるかも、解決方法も分からない「祟り」・・・実際、自身が通ってた学校が同じような状況になったら、絶対、引きこもってたと思う(汗)。でも、この時代で、ここまで祟りが拡大したのなら、SNSがある現代だと、世界規模になってたんだろうか?と思うと恐ろしく感じる。話自体は、面白く濃密な時間が過ごせた。2019/07/21
南北
636
再読。十二国記の新刊が10月と11月に出るということで、予習として読みました。教育実習生の広瀬の視点から高校生の高里の周辺で同級生や先生さらには家族が変死していく様子が語られていきます。十二国記シリーズを以前読んでいるので、多少怖さが抑えられましたが、未読だとしたら相当怖い話だと思います。2019/06/19
白いワンコ
437
ついに足を踏み入れてしまった『十二国記』。序章の本作で反りが合わなければ…と思いましたが、先へ進むことにしました。巻末の解説によればホラー・ファンタジーなのだそうです。わかる気はしますが、ジャンルに捉われる必要はないと感じます2019/11/08
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