内容説明
夜叉萬こと北町奉行所の隠密廻り同心・萬七蔵は、川口宿近くで見かけられたある男が、二十年前の商人殺しの下手人ではないかとの情報を得てその探索に携わることに。男を追う過程で明らかになる殺しの背後。そして追いつめられた男・銀狐の新左との対面。哀愁が切々と押し寄せる傑作シリーズ第11弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
41
北町奉行所隠密廻り方同心・萬七蔵の活躍の物語です。 時は、文化六年(1809)。 二十八年前に江戸城の納戸頭・土方吉右衛門が斬首、土方家は改易となる。事件は、重きお役目である納戸頭が不正を行ったと。土方は、常に江戸城出入の三家の大店と相談しながら進めていたが。その三家にはお咎めがないどころか、その後に就いた納戸頭にも重用されて取引を進め江戸でも有数の大店となる。 十八年前、土方吉右衛門の嫡子新左衛門が、三家が密談している船宿に踏み込み、三家の主を斬り殺して逃走したという事件が起きる。2026/05/30
coldsurgeon
5
十八年前の商人3人惨殺事件をの下手人が、その姿を垣間見せた機会に、隠密同心がうごく。物語を追えば、その下手人の生い立ちがわかり、なぜ3人を殺さなければならなかったの理由を追い求める探索となった。下手人が捕らわれることなく死亡してしまったので、一番の謎が残ったままとなった、世の中の流れからすれば、それが当たり前なのかもしれない。 2026/05/10




