内容説明
北町奉行所の隠密廻り方同心・萬七蔵は、「夜叉萬」と恐れられる存在だ。永代橋崩落の大惨事に揺れる江戸で、押しこみ強盗の末に一家を惨殺する卑劣な窃盗団「赤蜥蜴」の探索をすることに。直近の襲撃のみ、一味のやり口が変化していることに七蔵は戸惑うが、そこから導き出されるのは意外な真実だった。人間の業や情愛、運命を鮮やかに描き出す、シリーズ第二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
81
夜叉萬同心2作目 2017.04発行。字の大きさは…小。 1作目の「冬かげろう」を2017.4.10に読んで、よい印象がなく読むのを中止していましたが、6作目の「本所の女」を2019.5.31に、たまたま読み2作目から5作目までを読もうと思いました。 北町奉行所隠密廻り方同心・萬七蔵は、永代橋の崩落事故をきっかけに人生が変わっていった、林勘助の妻・袈裟(すごい美女)、義父の敵を取った樋口屋惣介、盗賊赤蜥蜴の権三にまつわる事件を解決します。七蔵の一家に母方の従兄弟の娘(13才)・文と雌猫の倫が加わります。2019/09/29
ぶんぶん
17
【図書館】やはり、良い。 萬七蔵、血気盛んで技術もある、剣技に長けた隠密廻り方同心の面目躍如。 遡り読みの第二弾、ますます好調。 今回は「夜叉萬」と「赤蜥蜴」の戦いを三編で描く。 各エピソードに永代橋崩落の悲劇を絡ませる。 辻堂魁の初期作品としては、見事な一作かと思います。 やはり、もうしばらくは「夜叉萬」に浸っていたいと思います。2021/01/29
jima
9
シリーズ2作目。永代橋の崩落。2022/03/12
はかり
8
これは情景描写が細かすぎて、肝心の筋が胸に落ちない。折角の夜叉萬の活躍が台無しになっている。辻堂にしては肩に力が入り過ぎたか。2018/02/27
蕭白
7
借りたその日に読了。いい時間が過ごせました。2021/05/14