内容説明
夜叉萬と綽名される北町奉行所の隠密廻り方同心・萬七蔵。その御用聞を務める元女掏摸のお甲は、幼い頃に自分を捨てた母・お泉と再会。お泉から、岡場所より消えた武家の内儀を捜してほしいと依頼される。一方、七蔵は本両替商の手代・惣三郎が行方不明となった事件を追うが、二人はやがて、暗い欲望を持つある男の元へ辿り着く――。名手による傑作シリーズ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
66
夜叉萬同心「本所の女」6巻。お甲さんの活躍が目立ちましたね夜叉の迫力がみたいですね。2019/09/25
はにこ
40
七蔵の手先のお甲さんがメイン。母親とは死別かと思ったら違ったのね。そんな母親からの依頼で失踪した武家の女の捜索。そんなときに偶然居た茶屋での大乱闘。返り討ちにしてやったおはやが格好良かった。解決後、女達はお甲の前から姿を消す。そこで改めて感じる寂しさ、虚しさ。どうか、お甲を抱きとめてくれる素敵な人が現れてほしい。2023/08/20
真理そら
20
新刊が出てとても嬉しい。今回はお甲さんの活躍が中心になっていた。いつもどこかアンニュイな雰囲気のお甲さんが母に巡り合って複雑な甘え方をするのがいじらしい。小太刀で敵討ち4人衆に立ち向かう出茶屋のかみさんもすごいし、それをきっかけに過去の不正を改めようとする松江藩の方針も気持ちいい。…それにしても身を売る武家の妻ってそんなに多かったんだろうか、と思う巻だった。2019/04/12
ぶんぶん
17
【図書館】今回は萬七蔵とお甲が別々の調査を、それが一つになった時、思いもかけない哀しみが・・・今回、お甲さんが小さい時別れたお袋さんが現れる、そして頼みごとを言うのだが、親子の愛情が切れない事が素直に判る一遍です。 しかし、親子の再会からが短いなあ。 夜叉萬の活躍が少ない話しです。 しかし、辻堂さんタイトルの付け方が下手だと思う、本所の女ってそのままじゃないですか、季節の言葉とか無かったのかなと思ってしまう。 ちょっと肩すかしの作品でした。2021/02/20
woo
7
どこまで読んでるのか分からなくなってて取り敢えず、間違いの無い最新刊(笑)やはり達者ですねぇ、このヒト✌️怪しいの二巻、中古で遡ってみよう😅2019/05/01