内容説明
北町奉行所の隠密廻り方同心、萬七蔵は、目的遂行のためには手段を選ばぬやり方から、「夜叉萬」と呼ばれ密かに恐れられていた。脂粉の香りを残し去ってゆく辻斬りの探索の過程で七蔵が見た卑劣な真実とは――。七蔵のふるう豪剣は、誰を斬り、何を裁くのか？ 悪道を歩む人間を見つめ、その因果や定めを鮮やかに描き出す、名手による時代小説、超絶の醍醐味ここにあり。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はにこ
34
市兵衛シリーズが気に入っているのでこちらも手にしてみた。市兵衛さんほどの無敵ではないけど、それがまたドキドキして良い。仲間も多くてチーム感もある。夜叉萬と呼ばれているけど、めっちゃ良い人！楽しみなシリーズがまた増えた。2023/02/16
jima
11
シリーズ1作目。北町奉行所隠密廻り方同心萬七蔵(夜叉萬)40歳。剣が無茶苦茶に強い。3話からなる。2022/03/10
蕭白
8
主人公のブレない姿勢が好ましかったです。続けて読んでみたくなりました。2021/05/03
はかり
8
今年最初の読了本。辻堂の「風の市兵衛シリーズ」は読破しているが、この夜叉萬シリーズはゴツゴツしていて馴染めない。しかも、妖しい女が出てくるなど今までと全然違うスタイルに戸惑う。萬が40歳と市兵衛と比べて兄貴分のせいかも。2018/01/05
ニッキー
5
光文社文庫で、改めて始めから読み返す。すっかり忘れている。 お甲との関わり合い、樫太郎、嘉助、内与力久米信孝との関わり合いと夜叉萬の外堀が埋まって行く。 こんな出だしだったか夜叉萬は。2021/03/02
