内容説明
“禁書”が暴く、国家ぐるみの犯罪
天才ハッカー白澤が奪取した中国企業の未公開データ。それは共産党のサイバー犯罪と地方政府の腐敗を暴く現代の“禁書”だった。一方、限界を迎えた5人体制を刷新するため、片野坂は組織の拡大を決断。精鋭が集う新チームが、世界を欺く偽情報の源流に迫る。公安部シリーズでしか読めないインテリジェンス戦争、その最前線。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
97
濱さんの公安部・片野坂シリーズ7作目となる最新刊です。いつもながら最近のインテリジェンス状況を知らしめてくれます。私はテレビはほとんど見ないので最近の国際政治などについてはあまり知らないのですがこのシリーズで勉強(?)しています。今回はアメリカのトランプが第2期目の大統領になったころの状況で、トランプ、プーチン、習近平がかなり揶揄されています。共和党の支持者のうち進化論を知っているのは30%台ということでこれもびっくりしてしまいました。2025/12/05
えみ
49
報道番組で知り得る世界情勢の見てはいけない裏側を見てしまった気分。これ、暗殺事案。嘗てこれ程までに最後のページに記される「この作品は完全なるフィクションであり、登場する人物や団体名などは、実在のものと一切関係ありません」が白々しく映ったことはない。実録記、というか議事録を読んでいるみたい。公安の精鋭達が繰り広げる情報戦争。日本、しっかり戦っている。という高揚感を楽しんだ。それにしても…この情報、全部 本物でしょ?偽情報を悪気のない素人が意図せず持つことが一番危険だと思っているけれど、リアルすぎて逆に危機。2026/01/31
海燕
21
お気に入りのシリーズ。特に具体的な事件を追うわけではなく、主人公はじめ5人が世界をとびまわる公安モノ。国際情勢や情報通信の話題で5人や関係者との間に交わされる会話で話が進み、その会話が全編の7~8割を占めるのではないか。これで読ませるのがすごい。トランプや習近平、プーチンといった各国首脳もリアルに描かれていて、元警視庁公安の面目躍如というところでしょうか。セクションに新しい仲間が増えて次が楽しみだが、この先どういう方向に進んでいくのだろうか…2026/01/10
けんけんだ
18
いつも通り警察小説というより、世界情勢の裏側解説本という感じでしたが、トランプの話を始め、ある程度知っている内容でした。そろそろネタ切れかな?2025/12/22
あつし@
9
片野坂のチームも新メンバーを加えてバージョンアップする様だ。今回はそのメンバーが顔を揃えてスタートしようという所まで。トランプの狂気は物語の予想を遥かに超えて破壊と殺戮の度を増している現状があってさすがの作者も物語の延長線上に当てはめることが困難な状況だ。禁書の解錠というタイトルも看板倒れで中身が?でモヤモヤ感が残った。これまでは本シリーズを読む事によって、知らない所でも日本のインテリジェンスが効いているのかもという期待感を持って読んだが、今やイスラエル、アメリカのやりたい放題に今回は暗澹たる気持ち。2026/03/31




