角川文庫<br> 横浜元町コレクターズ・カフェ

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角川文庫
横浜元町コレクターズ・カフェ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041053898
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

ほっこりカフェで謎解きを。元気になれる場所が見つかるカフェ物語。大崎結人は平凡な大学生。将来の夢が、絵本作家ということ以外は。
周りが就職活動を口にし始めた時期、結人は夢を諦めるため、生まれ育った横浜元町で、ある店を探していた。
「ウォルラス」というその店は、結人が幼い頃通った、絵本の充実したレストラン。そこの料理人は、幼い結人に「絵本作家になれる」と断言してくれた。
しかし投稿しても落選続きの今、もしあの店が無くなっていたら、潔く夢を諦めると決意したのだ。
果たして思い出の場所にあったのは、「ブラックバード」という喫茶店。
佳野というミステリアスな美形青年が店員を務める喫茶店には、
なぜか色んな趣味の「コレクター」が集まるという。
テディベアコレクターたちの集まりで、年代もののテディベアの謎を鮮やかに解いた佳野に、結人は驚くが……。

「私のコレクションは、店に集まるコレクターの皆さんです」
寂しげに笑う佳野の秘密とは……。

柳瀬 みちる[ヤナセ ミチル]
東京都品川区出身、美大卒。2014年第一回角川文庫キャラクター小説大賞 大賞を受賞しデビュー。

内容説明

横浜元町。大学生の大崎結人は、ある店を探していた。幼い結人に、絵本作家になる夢を与えてくれたレストラン。けれど夢が叶う気配はなく、もし店がなくなっていたら、きっぱりと夢を諦めると決めたのだ。思い出の場所にあったのは、色んな趣味の「コレクター」が集まる喫茶店。店長で美貌の青年・佳野が、年代物のテディベアの謎を鮮やかに解く姿を見た結人は…。ほっこりカフェで謎解きを。居場所が見つかるカフェ物語。

著者等紹介

柳瀬みちる[ヤナセミチル]
東京都品川区出身。第1回角川文庫キャラクター小説大賞“大賞”を、「美大探偵(仮)―“カジヤ部”部長の小推理」で受賞。同作を改稿、改題した『樫乃木美大の奇妙な住人 長原あざみ、最初の事件』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はつばあば

54
子供の頃の夢を叶えるのは相当努力せねば。ましてやセンスを要する絵本作家など。幼い頃受けあってくれたあの店長に逢わねば・・と横浜元町に出かけた結人。レビューを書かねばならないのだが・・4月末の連休になんでこの横浜元町を行かなんだかと後悔ばかり。横浜元町・・行きたいなぁ。ブラックバードを探してチャイとケーキが食べたい。5時の夕食では丁度今小腹が減るころ・・(^^;。2019/06/03

アン

44
子供の頃に訪れた事があるレストランで結人に絵本作家になる夢を与えてくれた人がいた。現実は甘くなく、夢を諦めようとしいた結人。夢と決別する為に訪ねたそのレストランは無くなり、そこにはコレクター達が集まる喫茶店になっていた。店長の佳野、常連客のおネエのマリイと個性豊かで温かい人達で雰囲気が良い。マリイの叔父の遺産相続問題に群がる親戚達が怖ろしかった。サクッと解決する佳野の博識っぷりも凄い。佳野が囚われている問題を解決しようとする結人、それと共に結人も救われたのでしょうね。これからの彼らの成長も読みたいな。 2017/04/21

よっち

41
将来の夢が絵本作家ということ以外は平凡な大学生の大崎結人。就職活動を前に夢を諦めるため生まれ育った横浜元町で思い出の場所にあった喫茶店「ブラックバード」を訪れる物語。絵本の充実したレストランの場所にあった喫茶店のミステリアスな店主・佳野。どうにも立ち位置が難しかった結人のありようや佳野が抱えている悩みと、お店の客が抱える謎を住野が説いてゆく展開をどうやって絡めてゆくのかという意味では、設定をうまく活かしきれなかったかなと感じましたが、最後の謎を解き明かしたことでたどり着いた結末は悪くなかったと思いました。2017/04/11

メルル

23
カフェが舞台でしたが印象は薄め。でも内装は素敵なんでしょうね。訳ありなマスターと訳ありの大学生。訳ありのお客様たち。訳ありだらけ…。マスターのコレクションは変わったお客様たち(笑) マスターの目利きは凄い。この人は勉強熱心だ。遺産相続問題で悪鬼と化した親戚たちの恐ろしいこと。それだけでも読み応えがあったわ。さすがはマスター。ざまーみろ。スッキリした。横浜の良さが伝わってこなかったのは残念。2017/05/03

きょん

19
絵本作家を志す大学生の自己憐憫的なプロローグで始まり、どうなることかと思ったら、コレクターの面々が出て来てからはテンポよく読め、最後のセイウチさんの絵本の件ではわかっていても若干涙腺が緩みました。2017/03/30

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