内容説明
古都・京都の「六角法衣店」にはもう一つの顔がある。店主である六角聡明(ろつかくそうめい)による「失せ物探し」だ。ある雨の十一月、一人の若い女性が店を訪れる。彼女の依頼は七年前に自動車事故で死んだ妹の遺品である日傘の「本当の持ち主」を探すことだった。調査を始めた六角とその友人の安見直行(やすみなおゆき)だが、関係者と思われる男に接触を試みたところ相手が不審死を遂げ、続いて密室状況下で起きた殺人事件に巻き込まれる。現場に遺される暗号めいたアルファベット、そして現場周辺に現れる謎めいた白いワンピースの女……全ての断片が組み合わさったとき、驚愕の真実と底知れぬ悪意が浮かび上がる。ミステリーズ!新人賞受賞者による初長編!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょろこ
105
ラストが素敵、の一冊。京都を舞台に駆け出しカメラマン直行と失せ物探し兼法衣店店主の六角がバディを組んで謎解きをするシリーズ。長編も良かった。7年前に事故で死んだ妹の遺品の日傘の本当の持ち主を探してほしいという依頼を受けた二人。もちろん一筋縄ではいかず、調査するほど事件が、暗号、ゴーストの謎が降りかかってくるがっつりな読み応えの面白さ。なかなか結びつかない真相、最後までドキハラ引っ張られたな。そして今回も人の悪意がエグい。でもラストがいい。辻占の六角さんならではの素敵な言葉に自分まで心ふわり。また読みたい。2026/06/09
R
52
辻占で解決するスピリチュアルな展開ではなく、きっちり推理を積み上げていくミステリサスペンス。密室、身代わり、暗号などミステリの定番てんこ盛りで、楽しく読めた。視点が切り替わるので、読むのに少々難儀して、正直推理があってるのかもわからなかったんだが、なんかいい感じで話しは進むし事件も展開するしと面白く読んだ。京都の田舎というか、はずれの閑散とした地域というセレクトが渋く、そこなら令和になっても名家がどうしたとかありそうだなと思ったが、京都、学生というキーワードでこの展開はなるほど。2026/01/05
オーウェン
50
失せ物探しを行う六角法衣店の店主の六角聡明。 助手であり友人の安見と共に捜索を行うが、現れた依頼人の女性は妹が巻き込まれた事故死の際に、遺品となった日傘の持ち主を探してほしいと願う。 ここから関係者が殺されていくという事件の中心に2人は巻き込まれていく。 密室の謎や、犯人の二転三転。 全体的に小粒ではあるが、2人の掛け合いは楽しく、続編はありそう。2026/02/03
さっちゃん
50
「六角法衣店」シリーズ第2弾は長編。森沢レミからの依頼は、七年前に事故で死んだ妹の遺品と信じていた日傘の「本当の持ち主」を探すこと。六角聡明と友人のカメラマン・安見直行は調査を開始するが、次々と関係者が殺され…。/まさかの真犯人と黒幕の正体にビックリ。2人目の殺人はちょっと方法に無理があるかも。できるかな?でも、現場に遺されるアルファベットの謎などミステリとして楽しめる要素も多く、展開も早いのでダレずに楽しめる。六角と安見の2人の空気感も好き。ラストの六角の優しさで読後感も良かった。第3弾も待ってます!2026/02/01
koma-inu
37
「六角法衣店」シリーズ2弾、今回は初の長編。店主の六角、友人の安見のところに、死んだ妹の遺品である日傘の「本当の持ち主」を探す依頼が来る。依頼と同時に、恐ろしいほどのスピードで関係者を絞り出す六角が、すごい。密室殺人、ダイイングメッセージ、謎のゴーストなど、徐々に深い事件になっていく。バックグラウンドに黒い組織らしきものがあり、ラストで黒幕も登場。捜査小説としては面白いが、あのトリックは成り立つかな??ややストーリーが発散気味だったので、また2人の短編も見てみたいです。2026/03/28
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