内容説明
岳飛たちの活躍により、宋と金は和約を結んだが、兀朮ひきいる金軍は再び南下をはじめた。激闘の末、兀朮を追いつめた岳飛だったが、背後の朝廷では卑劣な陰謀が進められていて……。忠誠無比の名将・岳飛の運命は!? 中国史上最大の英雄岳飛を描いた一大スペクタクル、第四巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Akihiro Nishio
18
ついに岳飛死す。金軍をあと一歩というところまで追い詰めたというのに、秦檜のでっち上げたあからさまな冤罪により獄死。秦檜とその一党はあくまで極悪人で賄賂のエピソードも挿入されていて、読者の憎悪を掻き立てる。しかし、秦檜があまりにせこく描かれており、悪人として迫力がないような。彼なりの悪の美学が見えてこない。また、岳飛の部下たちも多く死んだが、正直誰が誰やら。主役が死んでおり、ラスト1巻では何が起こるのだろうか?秦檜の破滅までは見たい!2016/08/02
かずお
5
★★★☆☆ 秦檜が悪すぎる…あと、岳飛はすぐに部下を殺そうとしすぎるかな笑2018/05/03
chako@壁紙は厳島神社
4
ついに風波亭がきてしまいました。ツッコミどころは多々あるもののやっぱり悲しい。秦檜のバカヤロー!人でなし!ろくでなし!極悪人!卑劣漢!・・・まだまだ言い足りないけどこのくらいで勘弁してやる(あ、なんだか牛皐みたいだ^^;)2016/04/05
うたまる
4
何度でも言う。このチープな表紙イラストを何とかして欲しい。文章がこのイラストに脳内変換されてしまい、リアリティを損ねてしまっている。さて、本巻で非業の死を遂げる岳飛だが、その経緯はおそらくフィクションだろう。ただ自分ひとり”精忠”を貫いたという自己満足の代わりに、あたら有能な好漢を巻き添えにし、更に奸臣を増長させ、民衆は虐げられ、皇帝は信を喪う事態に至る。これでは全然”報国”になっていない。実際は素直に詔勅に従った岳飛が馬鹿に見えるので、後の世の人が覚悟の上で臨んだように創作したのだと思ふ。2012/08/12
長門たつた
4
帝の為に奸臣を排し、綱紀を粛正するのが最上ではないかと思うのだが。中国人の考える忠臣とは、なかなか生きにくい。2010/06/25