内容説明
宋の復興をめざして戦う忠臣たちに対し、金の兀朮は大軍をもって南下し、その息の根を止めようとする。だが、岳飛と並ぶ名将・韓世忠と才色兼備の女将軍・梁紅玉の夫婦が、金軍の前に立ちはだかった。激闘の結末はいかに!? 中国史上最大の英雄岳飛を描いた一大スペクタクル、第三巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
50
3巻も安定した筆致と豊富なエピソードで安心して読める。ただ安心がときに平板に入れ替わってしまう瞬間が、多々あるのはちょっと気になる。人物造形を掘り下げないので、各登場人物に気持ちが入らないし、ドラマチックでもない。そのぶん読んでいて混乱はまったくせず、話の中で迷子になったりはしないのであるが。あまり小説的に読もうとせず、スイスイ進む講談的面白さに乗るべき作品か。2019/05/01
如水
23
3巻は岳家軍が各地の反乱軍を鎮圧中から。しかし何処まで大きくなっていく、岳家軍💧鎮圧が上手く行ってると思いきや南宋早くも平和ボケ、からの〜『金』侵攻(笑)。岳家軍他優秀な軍は首都を離れてた為、あっさり陥落。皇帝逃亡中に偶然にも梁山泊に寄りますね。驚きの対応が有ります。そして『牛頭山の攻防』から準主人公枠の韓世軍vs金、所謂『黄天蕩の戦い』この二つが最大の見せ場でした。しかし、敵味方共戦っている将は好漢ばかりなのに何で宮廷はこんなに腐ってるんだ😰ほぼ無限ループで平和→腐敗→反乱が起こってます(笑)。2018/03/28
Akihiro Nishio
19
岳飛連戦連勝の後、いったん解任され再び戦場へ。多くの好漢が仲間になるがキャラがたたず、結局、物語の展開は常に際だったキャラを持つ牛皐まかせ。何と、水滸伝の呼延灼閣下が登場!しかし、あっけなく退場となる。その扱いはひどいんじゃないですかね。一方で金国側も兀朮を除いてキャラがたたず、金蝉脱殻の計で危ういところで誰か身代わりが死ぬという繰り返しである。もうちょっと敵味方ともにキャラの個性を描ききればもっと面白くなるのに。2016/07/30
かずお
7
★★★☆☆ 一旦は金軍を撤退させることに成功。 でも裏切りが多発してるからどうなることか。 1番の敵は身内という皮肉。2018/05/03
月式
7
牛皐、可愛いよ牛皐。ほとんどの一騎討ちで負けているのに、何故か死なずにいつも元気で憎めない愛されキャラ。物語的には、忠義の人・岳飛よりもよほど主役に向いているwしかしあれほどの苦難を乗り越えたはずの宋皇帝・高宗の暗愚ぶりが情けなくて泣けてくる…orz(だからこそ皇帝にすら一喝する牛皐が愛しい)2012/07/19




