内容説明
時は十二世紀初め、宋朝八代皇帝徽宗の世。後の名将岳飛は生まれて三日目に大洪水に遭い、母とともに流されてしまう。貧しいながらも文武に才を示した岳飛は、頼もしい仲間を得て、朝廷のために働きたいと考えるが……。中国史上最大の英雄岳飛を描いた一大スペクタクル、第一巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
85
エピソードの盛り込みようがなかなかに濃い。各回ごとに引きを作って「次回のお楽しみ」となるので講談的に読ませる。ただしこの巻では、岳飛が主人公らしい活躍をする場面がまだ少ない。まだ雌伏しているといったところか。本格的に面白くなるのは「次回のお楽しみ」といったところ。二巻へ。2019/04/25
Die-Go
41
中国最大のヒーローとも言われる岳飛の生涯を田中芳樹の筆で描く。岳飛と言えば、北方謙三が描いているが、彼の筆致が苦手なのでこちらで読むことにした。講談調の語り口がなんとも懐かしさを誘う。まだ序盤なのだが、なかなかに面白い。続き読みます。★★★★☆2017/08/17
如水
28
(祝)!銀河英雄伝説TVアニメ化(4月から)‼︎とゆ〜事で史実の人物を描いた小説を...で中国史上人気が高い『岳飛』を読み始めました(伝が付いてるから史実では無いのでは?とゆ〜ツッコミは無し💧)。実在した人物で、時代は『宋』。細かく分けると北宋から南宋への転換期に活躍した人です。この小説、一章が短く読み易い。かつ間延び感が有りません。一巻は幼年期から青年期位迄。時代の背景を中心に話が進んで行きます。そして、水滸伝の時代と被るので水滸伝の登場人物もチラホラ出て来ます。岳飛がどんな歴史を刻むのか?乞うご期待2018/03/15
Akihiro Nishio
17
随唐演義に続いて岳飛伝へ。こちらは主人公が一人なので、岳飛の誕生から。なぜか生まれて3日後に岳飛と母親を除いて洪水で岳家荘全滅のエピソード。中華英雄伝のひとつのパターンらしい。お決まりの好漢との出会い、伝説の武器の入手を経て、巻末からいよいよ金が起こる。面白いとは思うが、ちょっと飽きてきたかもしれない。岳飛伝が終わったらしばらく中国の演義物はやめとこう。2016/07/19
ともゆき
15
久しぶりに田中芳樹作品に戻ってきました❗️これは、いつか読もうと思ってついそのままになっていたもの。わかりやすい展開、魅力的な登場人物。続きが楽しみ(^^)2016/08/14