内容説明
ファンタジー戦記ラノベの金字塔!!
「全ての色彩を重ね合わせると、白になる。ぼくが目指すのは、全ての種族が共に暮らす『白き国』だ」。
たった七人からはじまった旅路は、いまや二万の大軍「白猫軍」となってトラム川を越えた。しかしガガが略奪を禁じたため、軍勢の大半を占めるジャムカジャ族は軍を脱走し周辺の街や村を荒らしはじめ、戦う前から白猫軍の戦力は半減することに。
一方、「北伐」を完遂し、事実上葡萄海の皇帝となったイリアスは黒薔薇騎士団の総力を結集して白猫軍との決戦に赴く。時間とともに戦力が減っていく白猫軍に対し、進むほどに貴族諸侯たちが集結し戦力を増していく黒薔薇騎士団。その先陣を務めるのは地上最強と称される「義」の継承者、「剣聖」アイオーンだった……。
決戦の地、リムノス平地にて遂に激突する白猫軍と黒薔薇騎士団。想像を絶するアイオーンの戦舞が戦場を炎と熱風の地獄へ変える。次々に倒れてゆく仲間たちは、なにを願い、なにを託すのか。
「恋と空戦の巨匠」犬村小六が、自身の全意思、全熱量を注ぎ込んで描く超大型ファンタジー群像劇、怒涛の第五弾!
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
オセロ
47
怒涛の展開がすぎる! 地道に仲間を集めた白猫軍と充実した戦力を誇る黒薔薇騎士団による葡萄海を賭けた戦いも遂に大詰め。圧倒的な戦力差をどうひっくり返すのか注目していましたが、王道の展開もありながら、意外なキャラの活躍を見せたりと、意外な展開もあり楽しめました。 強いて言うなら、もうちょっとページ数を割いて、丁寧に進めてほしいところもありました。とは言え、この物語がどんな結末を迎えるのか、次巻も楽しみです。2025/09/09
よっち
25
いまや二万の大軍「白猫軍」となってトラム川を越えたガガたち。一方、事実上葡萄海の皇帝となったイリアスは総力を結集して白猫軍との決戦に赴く第5弾。大軍を集めたものの、ガガが略奪を禁じたことで戦力が半減してしまう白猫軍。北伐を完遂し、貴族諸侯たちが集結する黒薔薇騎士団。決戦前に起きた思わぬ事態と覚悟があって、因縁の決着を付けるために立ち上がった意外なキーマンも存在感がありましたけど、今回の戦いで過去の遺恨にはある程度決着をつけながら、勢力の構図も大きく変わって、これからの新展開がとても楽しみになってきました。2025/08/20
イシカミハサミ
15
白と黒の戦争。 第一次決戦が幕。 と、とらえて問題はないはず。 こうして見ると、 いちど戦端が開かれてしまうと 聖珠のパワーバランスがおかしすぎて、 初期設定でちゃんと丁寧に一人一個ずつ分け合っていたのが そもそもの違和感に思われてしまうけれど、 そこを疑問にしてしまうと何も楽しめないので 次の巻を開くときはしっかり胸にしまって物語に集中したい。 今回は「智」の聖珠がいい仕事してた。2025/10/07
MoriTomo
11
両陣営の戦況や勢力が刻一刻と変化していく展開が見どころで、誰が優勢なのか予断を許さない状況に最後まで緊張感がありました。 その中で繰り広げられるキャラクターたちの必死の言動や感情のぶつけ合いが強く胸に響いて、思わず感情移入してしまうほど熱量のこもった物語でしたので、読んで味わってほしいです。 大規模な戦いの末に見せてくれた結末は圧倒的な読了感を与えてくれるので、このアツさはアニメ化して描いて欲しいです。2025/08/23
尚侍
10
ものすごく面白かった。今回のタイトルにこんな意味があるだなんて、おそらくすべての読者が想像してなかったであろう展開と言えるのではないでしょうか。何を書いてもネタバレになってしまうので感想が書きにくいのですが、予想以上に話が動いたことに加え、生きるべき人は生き、去るべき人が去ったと表現するのが一番いいのかもしれません。しかし、まさかあの状況からこんな展開になるとは本当に思ってもいなかったので、物語の結末がどうなるかはわかっていても、今後の話が本当に楽しみです。一日も早く続きが読みたいですね。2025/08/24




