光文社新書<br> クジラ博士のフィールド戦記

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光文社新書
クジラ博士のフィールド戦記

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  • サイズ 新書判/ページ数 285p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334044022
  • NDC分類 489.6
  • Cコード C0245

出版社内容情報

クジラ研究の第一人者が、自らの研究生活を振り返りつつ、クジラに関する最新研究成果を惜しげもなく披露する。

内容説明

シロナガスクジラの回復にはミンククジラを間引け?!長年、IWC科学委員会に携わってきた著者による鯨類研究の最前線。科学者の視点でIWC脱退問題も解説。

目次

第1章 尤もクジラ的生き物
第2章 クジラ屋になるまで
第3章 どうしてクジラ屋になったのか?
第4章 南極海の決闘、その後
第5章 シロナガスクジラ全身骨格物語
第6章 マッコウクジラの不思議な生態と集団座礁
第7章 鯨と海の科学館と中村丈夫さん
第8章 捕鯨を巡る国際情勢、日本はなぜIWCを脱退したか?
第9章 IWCは変われるか?

著者等紹介

加藤秀弘[カトウヒデヒロ]
鯨類研究者。東京海洋大学名誉教授、(一財)日本鯨類研究所顧問。1952年生まれ。’75年北海道大学水産学部水産増殖学科卒業後、同大学院水産学研究科、旧(財)鯨類研究所、水産庁遠洋水産研究所鯨類生態研究室室長等を経て、2005年より東京海洋大学海洋環境学科教授。’18年4月より同大学名誉教授。水産学博士。シロナガスクジラ等大型鯨類の資源生態を専門とし、とくに環境変動に伴う鯨類の生活史変動と個体群調節機能の解明に取り組んできた。クロミンククジラの個体群動態研究で’99年度科学技術庁長官賞(現・文部科学大臣賞)受賞。IWC科学委員会委員(分科会議長)、IUCN(世界野生動物保護連合)鯨類専門グループ委員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

魚京童!

15
好きなことを書かせてやるって言われて、好きなことを書いた本。好きにやってくれればいいと思うし、私の知ったこっちゃない。2019/08/16

nagoyan

10
優。鯨類研究の平易な解説に、昔風のバンカラ研究者の個人史を織り交ぜた本。この著者のこういった本をもっと読みたくなるが、ご年齢からも難しいか。第1章はヒゲクジラ類とハクジラ類の分類と生態を簡単に紹介。2、3章は著者の研究遍歴。4章はシロナガスクジラ、ミンククジラそしてザトウクジラの増減と生態学的地位(ニッチェ)の関係。5章はシロナガスクジラの骨格標本保存展示のエピソード。6章はマッコウクジラ。7章は在地の貢献。8章はIWC脱退と著者のIWCとの関り。9章はIWCの問題とノルウェーの戦略を描く。2019/06/05

スプリント

9
時節柄、IWCの下りが一番記憶に残りました。2019/07/16

Koji

1
新書だからかな?もう少し深い内容でも良かったような気もします。2022/04/10

於千代

0
タイトル通りクジラ研究者の研究の足跡を纏めた一冊。研究史の側面が強いので捕鯨問題などについては扱いは薄い。日本の海獣研究の黎明期の様子を知ることが出来てこれはこれで面白いと思うが、捕鯨問題について関心のある人は違う書籍を読んだ方が良いと思う。個人的にはヒゲクジラとハクジラが全く違うことやシロナガスクジラが減少したことでミンククジラが増加した説があるなど興味深い記述は多かった。2020/04/29

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