- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
『保元物語』に登場する強弓の武将源為朝を主人公とし、日本と琉球を舞台に琉球王国再建の秘史を描く史伝物読本。読本作者・馬琴の出世作であり、『南総里見八犬伝』と並ぶ代表作。北斎の挿画を全点収録する全5巻構成。第1巻は、九州に下っていた為朝が保元の乱で崇徳院方に加わり奮戦するものの敗れ、伊豆大島に流されるが……。各巻に解説を付けて刊行する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
道楽モン
56
1807年発表の曲亭馬琴による読本。1811年まで書き続けられた、江戸読本の代表作。馬琴はこの後『南総里見八犬伝』に着手することになる。私が入手した全3巻の岩波文庫は活字本で、まったく解読できず、光文社古典新訳文庫の発刊には狂喜乱舞だ。こちらは全5巻の予定。 保元の乱で天皇継承の争いに敗れた崇徳院に追従して追放、迫害された、源為朝(みなもとのためとも)の物語。第1巻は保元の乱での史実に沿った筋書きであるが、スーパーヒーロー鎮西八郎為朝(ちんぜいはちろうためとも)の導入部となる。面白くない訳がありません。2025/12/03
南北
51
『八犬伝』と並んで、曲亭馬琴の代表作とも言われる読本の全訳版である。源為朝が保元の乱で敗れ、伊豆大島に流されたり、そこから琉球に流れ着き、琉球王国を再建するだけでなく、為朝の息子が初代琉球王になるという壮大な物語となっている。翻訳はわかりやすく、典拠なども訳注が充実している。特筆すべきは葛飾北斎が描いた口絵や挿絵がすべて収録されている点である。日本古典文学大系本にも挿絵は掲載されているが、こちらに掲載されているほうが大きいサイズになっているので、そのためだけでも見る価値はある。2025/09/24
星落秋風五丈原
28
さて、物語は崇徳院と後白河天皇(後に法皇となり絶大な権力)の対立から始まる。この二人、父親は同じ鳥羽法皇である。しかし鳥羽法皇は、祖父白川法皇に寵愛される崇徳院を煙たく思っており、自身が院政を敷いて後、崇徳院に早くも譲位を迫り、近衛天皇を即位させた。近衛帝が病死した後、崇徳院の息子が帝位につくと期待していたが、次の天皇についたのは、お気楽三昧で暮らしていた後白河帝だった。後白河帝の乳母だったのが、信西である。乳母子が帝位につき、我が世の春を謳歌していた信西を、快く思っていなかった少年為朝。2025/10/15
土筆
12
これは良いシリーズ!1807年刊行『椿説弓張月(珍説、弓の名手 源為朝)』全5巻、曲亭馬琴 著、葛飾北斎 画。江戸時代の戯作者にまつわる話を沢山読んでると彼らが書いた話も読みたくなるが、全集サイズの大きさとわかりづらい現代語訳で何度も挫折した。しかしこれは文庫本サイズで現代語訳もわかりやすく注釈も多く普通に読める。しかも葛飾北斎の挿絵付!江戸時代の絵をちゃんとその場面を理解して見たのは初めてかめしれない。江戸時代の本を楽しめている嬉しさ。崇徳院・源為朝vs後白河天皇・信西。九州、琉球、京、伊豆大島、讃岐。2026/02/03
果てなき冒険たまこ
12
ちょうど1年くらい前にやはり現代語訳の椿説弓張月を読んでるんだけど今回のほうがストーリーに忠実で(前回は抄訳)しかも北斎の挿絵入りなんでわくわく度が違う。やっぱり読本は挿絵が欲しいよね。この挿絵入りの読本現代語訳はシリーズで色々出してほしいなぁ。この椿説弓張月も5巻までは出るみたいだから期待しよう。図書館で借りたんだけど手元にあってもいいかなって思えるほど面白かった。為朝かっこいいなぁ。2025/09/17
-
- 電子書籍
- 怖い絵の中のモノ語り 角川文庫




