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内容説明
絶体絶命の危機を脱出した為朝と寧王女は巴麻島へと渡り、神仙の導きで舜天丸と家来の紀平治と再会する。また鶴と亀は因縁の敵である託女、阿公を天孫廟で討ちとる。こうして為朝と舜天丸はふたたび首里を攻めて曚雲と雌雄を決する。その後為朝は八頭山にのぼって神仙と出会い、また残った舜天丸はついに琉球王となる。登場人物それぞれの因縁、生前と死後のことなどがすべて明かされる最終巻。全5巻完結!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
道楽モン
53
最終巻の解説では、曲亭馬琴がいかに日本や中国の古典を参照し、骨格を取り込み、知識を盛り込み、何を書き表そうとしたのかかが詳細に綴られている。研究者の方々の情熱には感動するが、やはり馬琴の物語を構築するという執念にも似た姿勢が熱い。江戸の流行作家として売れるものを書かなければならないというプレッシャーに潰されることなく、見事に壮大な物語を完成させたのだ。琉球編以降はすべてフィクション。これは現在のSFやエンタメなどに着実に受け継がれている。古文の授業のテキストだったら、確実に古文大好き人間になっていた筈。2026/01/28
星落秋風五丈原
22
ここに至るまで、どれほどの犠牲があったことか。為朝は、今でいうところの内地人(ウチナンチュー)ではなく、外からやってきた、本土の人、まれびとだ。彼がいなければ琉球王朝は腐敗臭を放って滅びただろう。しかし、劇画調、もとい、劇薬為朝の投入で、あっという間に片がついた。しかし、その代償は大きい。命を捧げても惜しくない英雄・為朝のために、山雄、野風、真鶴、白縫、寧王女、琉球の人々も、他の人々も亡くなった。この事実は、源平合戦のはるか先、二十世紀のど真ん中の、ある戦いを、思い起こさせずにはおかない。2026/01/15
pushuca
6
物語はやがて終わる。椿説弓張月もここに大団円を迎えた。登場人物と過ごした時間を、私は忘れないだろう。2026/01/24
果てなき冒険たまこ
6
あー、遂に完結か。5分冊になってたけどわくわくが継続できてよかった。昔の人は常識として知っていたであろう鎮西八郎為朝や八幡太郎義家なんかの通り名がある武将をめぐる物語って基本的に面白い。そういう意味でこの光文社古典新訳文庫には期待したいな。今のところ太平記は出版されてるみたいだけど個人的には平家物語を筆頭とする軍記物はぜひ積極的に訳してもらいたいものだ。まずは源平盛衰記とか義経記とか里見八犬伝はいかがでしょうかね、光文社さん。2026/01/18
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