内容説明
1985年8月12日、長野県でスイミング・キャンプの最中、西の空を見上げてたたずむ少女の無邪気な言葉、その意味に気づいたコーチが深く戦慄する「西の空」。特に冴えたところのない中年男性の営業担当だが、彼が家を訪問すると、なぜか新聞購読の契約が100%取れる――だが、新人の配達員が気づいてしまった事実が恐ろしい「タサキさん」。孤独死した老人の遺体の搬送に付き添った公務員が体験した不思議なできごと「遺体搬送」など、実話怪談の先駆者が放つ、選りすぐりの恐怖。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ねりわさび
96
年に一度発売される全56話の短編怪談集。心霊、妖怪、人怖などの怪奇譚を収録。正体不明の出来事の話が多く不気味な読後感が体験できる。季節的に興味深い本。面白かったですね。2025/08/03
ヒデキ
31
毎年の夏の楽しみ「怪談狩り」 読むのが遅くなりましたが 楽しみました。毎回何故か何話かは、最初の数行を 読んだだけで「これダメ」ってなる作品があるのが 不思議です2025/10/13
Porco
19
恒例になった淡泊な語り口で展開される実話怪談シリーズ。実話怪談ブームの本家本元である中山市朗さんなだけあって今回も安定した面白さ。民話の説話に出てきそうな妖狸,古狸との遭遇と対抗が語られた【三人おるぞ】が今回だと1番気に入った。2025/09/27
chatnoir
11
今回は面白かった。「ええ車やな」ってやつがなんとなく結末がわかりつつも怖かった。何かに化かされる系統の話も好き。 友人は視える人だったのですが、信号で止まるとよく古い服装の子供に話しかけられたそう...。北海道函館本線T駅は手稲かな??島の奇習は何処かな?何かのためにお供えを用意してお店に出ないのは千と千尋の神隠しみたい。2025/09/15
ナオ
11
面白かった。やっぱり新刊が出たら買ってしまうシリーズです。 「タザキさん」自分も嫌な客の文句言ったりするから、気をつけようと思った。知らないうちに人を呪ったりはしたくないから。 「子守歌」ただ、ただ哀しい。 「逆さ煙突」タイトルになるだけある、不思議過ぎる怪談。 「呪い」同僚の人が、ブチギレて辞めたとゆー話をまさに今日聞いたので、何か怖かった。まさにこの話のような事をしそうな人だったので2025/08/16
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