角川ホラー文庫<br> 怪談狩り 四季異聞録

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角川ホラー文庫
怪談狩り 四季異聞録

  • 著者名:中山市朗【著者】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • KADOKAWA(2017/12発売)
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  • ISBN:9784041062609

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内容説明

毎年3月3日に“落ちてくる”異様なモノ、真夏のキャンプ場で出会う深紅のコートの女性、大晦日に家族の前に現れた最愛の母……。四季折々の情景とともにつづる粒ぞろいの怪談集。文庫オリジナル作品収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

55
実話怪談集。『新耳袋』シリーズの衝撃は無いものの、やはり語り口の上手さは流石といったところ。ただ話の内容が最近主流の不思議な話から、幽霊がダイレクトに出てくるものまで様々で統一感に欠けるような。というか幽霊がダイレクトに出てくる話は怖いというより、昔の怪談を読んでるようなノスタルジアを感じるんだけど。怪異が直接表に出ているものではなく、何かが起こってるけどそれがわからないという話に傑作が多いように思えた。「怖い、怖い」とか「妙なマンション」とか、その最たるものだし。「年末のアルバイト」も不穏で素晴らしい。2018/11/30

いぼいのしし

32
おもしろかった。なんだったのかわからないものもちらほら。それがちょっとリアルな感じ。2023/03/06

鬼灯の金魚草

25
今回は少し残念。それだけ。2018/04/30

瀧ながれ

22
読んでていちばんギョッとしたのは、知ってる地名が出てきた話ですが、地名ははっきり同じなのに、場所や大道具小道具に思い当たるものはなく、しかしよく似た事件の心当たりはあり、ああなるほど、「怪談」の演出のさじ加減はこのあたりか、と思いました。事実かどうかは棚にあげて、きっちり怖かったです。2018/01/19

pulpo8

22
適度な情報量で淡々と、でも味わい深いこの語りがやはりいい。映像もよく浮かぶし、臨場感もある。この語り口のお陰で内容まで信じたくなる…のだが、うーん、このシリーズ、だんだん雑になっているなぁ。この本単体で言うと、前半はさり気ない感じなのだが(印象にも残りにくいが)、後半雑。「キエーッ」って言いながら走り回るミイラはさすがに笑った。河童も笑った。「自分からのメッセージ」「常連客」「お金貸してね」は好き。多分こういうSF風怪談が好きなのだろうな。「赤いコート」「古都の夜」は映像的でいい。「渓流釣り」不気味。2018/01/18

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