内容説明
ある日突如現れる、黒いバスのような乗り物は、生者と死者の恨みを乗せて走る――今なお継続する怪異に震えが止まらない「黒いバス」他。本書収録作をまとめて読むことで恐怖が増す、本当に怖い怪談実話集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポチ
41
またホラーを夜に読んでしまった!今回はゾゾッくらいでしたが…。怖さよりも不思議な事があるんだなぁ、が多かったです。黒いバスに乗る資格は持ちたくないなぁ…。 2024/05/16
ヒデキ
39
中山さんの素敵な文章が、夏の暑い時期にステキな怖さを運んできてくれました。 今回のお話の中で「え、これって〇〇さんの話と違う?」という一編があり、現実と怪談の境目を感じてしまいました。 2021/08/30
高宮朱雀
21
本著のタイトルにもなっている黒いバスの存在が中々に怖い。暗い思いを乗せて、恨む相手に向けて発車するって…そりゃあ恨まれる方は因果応報だと思うので同情は出来ないし、それが死者の願いなら果たさせてあげたくはある。 けれど生者がそれを思うのは違うように思う。人としての怒りや悲しみの感情はともかく、そんなネガティヴな念で盲目になるくらいなら、視点を変える努力をする方が建設的だろう。遅かれ早かれ罰って当たるものだから。自分への戒めにもなる一冊だった。2021/09/06
chatnoir
20
この世に恨みを残した人が乗る黒いバス...お話が数件載っているんだけど、ばらばらに集まった話なのかな...怖いな。火車の話も怖いなぁ。親に乱暴できる人の神経も分からないし、死んでほしいほど憎い実子がいる親がいる事も信じたくない。色んな意味で怖い話だったなぁ。2021/11/30
チャッピー
18
「黒いバス」の話が場所を変え、人を変えて何度も出てくるのが印象的。繰り返されるほどに現実味をおびてきて不気味さが増した。2023/06/11
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