14歳から考えたい 暴力

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14歳から考えたい 暴力

  • ISBN:9784799113080

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内容説明

ヒトの攻撃性は、はたして〈生まれつき〉か、それとも育った環境で〈獲得されるもの〉か――。

一対一の決闘では、相手にはそれ相応のケガを負わせ、逆に自分の損傷は小さくしたいと だれもが考えるが、人類のこぶし(手)と顔はまさにそうなるよう進化したという説もあるとか。

〈暴力〉は人類が太古からもっている特徴のひとつで、時代や地域をとわず存在してきたが、 あらゆる集団や個人が一様に暴力的ということはなく、各時代・各地域によって〈差〉がある。
また一般的に、時代をさかのぼるほど暴力的だったと、とりわけ欧米では考えられているが、 近・現代史をたどることで本書は、かならずしも暴力が減少しているとはいえないと主張する。

対人暴力やジェンダー暴力、集団的暴力や宗教的暴力、過去から現代の暴力まで、多様な暴力に光をあて、それこそ暴力について多様な考え方があることを知る一冊。

【目次】
第1章 暴力、 その過去と現在 (定義の問題/昔はどれくらい暴力的だった? ほか)
第2章 親密関係間暴力とジェンダー暴力 (家庭内暴力/戦時下の性的暴行 ほか)
第3章 対人暴力 (殺人/例外の米国/世界のほかの地域について ほか)
第4章 聖なるものと世俗的なもの (死刑と暴力のスペクタクル/宗教と暴力 ほか)
第5章 集団的・共同体的暴力 (群集心理/集団的暴力における人種と宗教 ほか)
第6章 暴力と国家 (ジェノサイド/無差別爆撃/テロリズム ほか)
第7章 暴力の性質の変化 (表面化しにくくなった暴力/スローバイオレンス ほか)
参考文献/さらに読みたい読者に

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Go Extreme

2
https://claude.ai/public/artifacts/958d0510-48ef-42bb-a438-384a3c9be97d 2025/06/07

Y Koike

0
新刊として図書館に置いてあり興味深く読みました。14歳からの名の通り、一般読者向けの入門書となっており、暴力の分類からジェノサイドまで、歴史家の論説を述べながらわかりやすくまとめてあります。暴力は豊かな国、貧しい国でも起こり、地域性により固有の特徴を持っているようです。人間である以上、生命を維持しないといけないので、残虐かそうでないかはさておき、人に危害を加えなければならない時はあるものですが、それが集団化したり技術的に発展していくと厄介であるなとつくづく思うのです。近年の暴力は精神的なものが主ですね。2025/06/16

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