14歳から考えたい レイシズム

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14歳から考えたい レイシズム

  • ISBN:9784799109670

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内容説明

「現代のさまざまなレイシズムを簡潔明瞭に分析するとともに、そのルーツを解説し、新たなレイシズムの形態に私たちが疑問を投げかける後押しもしてくれる貴重な一冊。教養課程の選択図書として最適!」
──ハワード・ワイナント(カリフォルニア大学教授)

前世紀末から現在まで続々と新たなトピックを世に送り出しているオックスフォード大学出版の教養入門書《A Very Short Introduction》シリーズ。そのなかから近年とくに注目されているホットイシューを取り上げる。
第一弾は、ブラック・ライブズ・マター(BLM)運動で世界に再燃・噴出した《レイシズム=人種主義》の問題。
《人種》という実はとらえどころない《ものさし》で、あちこちに《壁》をつくって対立してきた世界史をひもとき、人間存在のありようと未来を問う。多様性が叫ばれる時代、しっかりと考えておきたい《人種と差別》の話。

目次

第一章 人種(レイス)と人種主義(レイシズム)~ことば遊びのような難問
第二章 帝国主義、大量虐殺、そして人種の科学
第三章 科学的レイシズムの終焉
第四章 人種化、文化的レイシズム、宗教
第五章 構造的レイシズムとカラーブラインドの白人性
第六章 インターセクショナリティと暗黙あるいは無意識の偏見
第七章 右翼政党のナショナル・ポピュリズムの台頭とレイシズムの今後
参考文献/さらに読みたい読者に

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ブルーツ・リー

5
レイシズムについて学ぶ。 イギリスの原本なので、主にユダヤ人差別や黒人差別について書かれていた。 「14歳向け」に書かれているためか、日本に居ても、新聞を読んでさえ居れば常識的に分かる事が多かったが、しかし、日本の14歳は絶対に新聞なんか読まないし、社会にも関心が無いから、イギリスの子供は優秀だと思う。 結局、先祖代々の意識でユダヤ人や黒人を差別してしまうとの事で、リベラルである事が推奨され、ポピュリズム右派を「敵」とする感じだった。 レイシズムに反対すると、リベラルを応援するしか無くなるのかなあ…?2023/01/29

一彩

1
「答えを決めるのは,たいていの場合,白人の側であることをしめしている」なんだ。2021/08/11

Go Extreme

1
人種と人種主義ーことば遊びのような難問 帝国主義、大量虐殺、そして人種の科学:人種、自然、そして生 奴隷解放の問題 人種の科学 科学と病理学 オリエンタリズムと人種 ホロコーストの教訓 科学的レイシズムの終焉 人種化、文化的レイシズム、宗教:人種とエスニシティ レトリックと否認 イスラモフォビア 構造的レイシズムとカラーブラインドの白人性:みているが見えていない カラーブラインド インターセクショナリティと暗黙あるいは無意識の偏見 右翼政党のナショナル・ポピュリズムの台頭とレイシズムの今後:ポピュリズム2021/07/17

目黒

0
日本人の14歳にはまだ理解するのが難しいのでは?と思ってしまうほど内容に専門知識を必要とする単語が多く出てくることはこの際置いておいて、主に欧米における差別問題の複雑さや問題点について浅はかながらようやく理解が及びました。ステレオタイプから偏見へ、偏見から差別への道筋は案外近いところにあるのだと感じ、自分も多分に内包しているであろうステレオタイプに改めて気を付けていかなければと思いました。2024/02/22

からし

0
「14歳から考えたい」というタイトルに、知識がなくても読みやすいのかと勘違いしてしまいました。 全然そんなことなかった! 文章は分かりやすいのに、内容が頭に入ってきませんでした。 それだけ自分が無知で、平和ボケしている事を痛感しました。これをきっかけに、歴史を学び、人種や文化などへの理解を深め、より広い視野を持てるようになりたいと思いました。2022/06/20

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