内容説明
優生学とは、ひとことでいえば、優れた血統をのこし、劣った血統をなくすことで、人類全体の質を向上させようとする思想です。それは、ナチスドイツだけのものではないし、過去のものでもありません。かつては世界の多くの国でおこなわれ、いまも根強くその考えはのこっているのです。(本書「訳者によるまえがき」より)
前世紀、世界各地で政治をまきこむ運動となった優生学。その短くも変化にとむ歴史をひもとき、優生思想の呪縛がいまだに私たちをとらえてはなさない実態を明らかにする。
自分をとりまく「世界」がどんな難題をかかえているか。それはなぜ起こり、どうしたら解決できるのか。
知るだけで自分も世界も変わる。オックスフォード大学出版局「ベリー・ショート・イントロダクション」シリーズ第2弾。
目次
訳者によるまえがき
Chapter 1 優生学の世界 (科学的起源と社会的起源/さまざまな優生学/優生学とナチズム ほか)
Chapter 2 優生学と知能 (知能テストの起源/集団での実施へ/道徳的危険/人種と知能 ほか)
Chapter 3 優生学と生殖 (性教育/人工授精/避妊/中絶/安楽死/断種と法廷 ほか)
Chapter 4 格差と優生学 (民族衛生と、国家の概念/ジェンダー/階級/人種/移民 ほか)
Chapter 5 一九四五年以降の優生学 (ニュルンベルクの医師裁判とその影響/人口抑制 ほか)
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