14歳から考えたい ナチ・ドイツ

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14歳から考えたい ナチ・ドイツ

  • ISBN:9784799111604

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内容説明

史上最悪の犠牲を出した《独裁の手法》は、いまも世界をおびやかしている
ナチ党を率いて「総統」の地位にのぼり、ついにはホロコーストを引き起こした、アドルフ・ヒトラー。そのおびただしい負の遺産をつまびらかにすることで、見えてくる教訓とは?
本書では、第一次世界大戦末期の帝政ドイツの滅亡から、ヴァイマル共和制を経て、ナチ・ドイツの誕生~終焉まで、ドイツがたどった道筋をナチ党の台頭と重ね合わせながら見ていく。ナチ党が用意周到に独裁体制を築いていく様子や周辺国への侵略、ユダヤ人への迫害、国民はそうしたことをどう受け止めていたのかなどがよくわかる「ナチ・ドイツ」の入門書。

目次

Chapter 1 ヒトラー神話
Chapter 2 国民社会主義
Chapter 3 ミュンヒェンからベルリンへ(ヴァイマルを経由して)
Chapter 4 権力
Chapter 5 フォルクスゲマインシャフト――共同体と排除
Chapter 6 フォルクスゲマインシャフト――統制と帰属
Chapter 7 戦争への準備
Chapter 8 戦争
Chapter 9 テロからジェノサイドへ
Chapter 10 過去を受け入れて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kurara

52
★4 なぜ14歳から??この内容を理解できるの?? と思ったのですがこちらはシリーズなのですね。ヒトラーの本は何冊か読んだことがありますが、こちらの本は悲壮感は残虐性といったところは強めに出さず事実を淡々と年表や地名を細かく調査して書いてある印象でした。 ヒトラーの残虐性よりも周りの幹部の出方がそうさせた風に感じられた。 #NetGalleyJP2023/08/21

サケ太

16
素晴らしい書籍。ナチスについて知りたい場合には間違いないといえる。ナチスの成立からどのように拡大し、政権を獲得していったのか。戦争への突入、迫害の苛烈化、そして戦争終結、その後。ナチスという存在によってもたらせる変化に希望を抱いた人々。今後、ドイツだけでなく、世界の国家、人々は誘惑を退けることができるのか。2024/08/18

崩紫サロメ

11
10章からなる入門書だが、「Chapter10 過去を受け入れて」として、1945年以降のドイツにおけるナチとの向き合い方についてもしっかりと筆が割かれている。戦後の窮乏による被害者意識、東西分断、戦争犯罪を直視することへの拒否感から「特異であったのは国民社会主義ではなく、近代ドイツの歴史だった」という60年代を経て2000年代までを扱う。ナチは民主主義社会と市民社会の回復力を問いかけるとする。AfDが第二政党として台頭する今、それが改めて問われているように思う。2025/02/07

たつや

3
著者の「入門書は略しと同じではなく、事実を淡々と、列挙したリストや歴史的要約であってはならない。」このまえがきが素晴しいと思う。欺瞞に満ちたヒトラーの真実は本書にもあるように、神話でしかなく、事実を知る術は無いのだ。ただ、残された書物で記録を呼び起こして、ユダヤ人虐殺の顛末など、忘れずにはいたい。2024/05/08

uchiyama

2
その取捨選択が準拠する視点の限界を意識せず、事実の羅列を客観性と取り違えてしまうような安直さに陥らないように、また、歴史を解釈せざるを得ないにしてもできるだけ単純化しないように、という著者の意気込みは感じました。(特に、フォルクスゲマインシャフトの章など、「新たな自意識」がどう生まれ定着したか、その複雑さや混乱を取りこぼさないよう努力されてはいて。)ただ訳文はやや文意が取りにくいような箇所もあり、若い人が他国の歴史を自分の現在と照らして読む場合を想定するに、「14歳から」と題するのは無理がある訳書かなと。2024/10/27

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