新潮文庫<br> ナルニア国物語5 馬と少年(新潮文庫)

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ナルニア国物語5 馬と少年(新潮文庫)

  • ISBN:9784102406656

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内容説明

ルーシーら四人きょうだいの治世であるナルニア黄金時代。奴隷として売り飛ばされる寸前で逃げ出したカロールメン国の少年シャスタは、しゃべる雄馬ブリー、旅の途中で出会った少女アラヴィスと雌馬フインとともに北の国ナルニアを目指す。道中、カロールメンの宮殿でナルニア侵攻の陰謀を耳にしたふたりと二頭は、危機を知らせるため北へとひた走る。いま、祖国の命運をかけた戦いが始まる。(解説・浦野郁)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナミのママ

70
7巻連続刊行の5巻目だが系列では3話目。ルーシー達きょうだいが初めてナルニアを訪れて治めていた時代にさかのぼる。ナルニアの隣国。出世の謎と奴隷に売られそうと聞いて逃げ出した少年シャスタ。話す馬ブリーと進む途中で、貴族の娘アラヴィスと同じく話す馬フインと知り合う。少年少女のドキドキする逃亡は今回も異世界を楽しませてくれた。なんとも幸せな結末に心がほっこりする。残り2巻も楽しみ。2025/04/29

Kano Ts

11
今までのナルニアとは異なるが、これはこれでファンタジーとして面白い。ストーリーも比較的シンプルだし第1話に一番近いかもしれない。2025/05/11

藤井宏

10
地味なタイトルで、馬じゃ砂漠をこえるのはたいへんだろうという大人のつっこみは別として面白かったです。王子ならずっと楽しんでいられる。王になると「飢餓があるときは国民の誰よりも乏しい食事をとりながら、誰よりもりっぱな服を着て、大声で笑わなければならない」ラバダッシュが気づいていなかったのは、命じるだけでゆで殺しにできるとわかっている相手でなければ、そう簡単には脅せないということだった。こんな野蛮な男のたわごとに気を荒げるほど、われわれは厳粛さを欠いているというのか?人生の教訓が散りばめられています。 2025/05/24

泉のエクセリオン

7
前巻で「シャスタともの言う馬ブリーの話」が一瞬登場したが、本巻がその話に相当する。又、ペベンシー4兄弟がナルニアの王として君臨していたナルニア黄金時代の話でもある。カロールメンの漁師に育てられた出自不明のシャスタは貴族のタルカーンの馬が、喋る馬であったのを知って北にあるナルニアへ向けて逃走の旅に出る。途中同じく逃走の身であったアラビスと、喋る馬フインを道ずれに旅を続ける。所謂「根性なしで情けないやつ」と嘲られていたシャスタが、実は最も勇敢であり、王の息子であり、という立場の逆転が起こるのが面白い。2025/05/14

yumicomachi

7
子ども時代に瀬田訳の岩波版で親しんだナルニア国物語全7巻のうち、なぜか印象がうすく詳細を覚えていなかった5巻目。だからこそ新鮮な気持ちで少年シャスタと雄馬ブリー、少女アラヴィスと雌馬フインの冒険に胸おどらせることができた。瀬田訳では「わたし」だったブリーの一人称が「オレ」で、あまり丁寧な話し方をしないのもこの馬のキャラクターにふさわしい。他巻と違い現実世界との行き来はなく、ナルニアの世界で完結する。偉大なライオン、アスランの登場シーンはとても魅力的だ。浦野郁による解説も行き届いている。2025年5月発行。2025/05/04

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