内容説明
夏休みをおじ夫婦の家で過ごしていたエドマンドとルーシーは、いとこのユースティス共々、絵に描かれた海の中へと引きずり込まれる。三人を助けたのは、かつてともに戦ったナルニアの王、カスピアンの帆船だった。追放された七人の貴族の行方を追う一行を待ち受けるのは、ふしぎな力を持つ島々。彼らは目的を果たしナルニアに帰還することができるのか。いま、世界の果てへの旅が始まる。(解説・武田将明)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
78
〈ナルニア国物語シリーズ〉3作目。おじ夫婦宅で夏休みを過ごしていたエドマンドとルーシーは、意地悪ないとこのユースティスと絵の中に引きずり込まれる。海へ投げ出された3人を助けたのは、ナルニア国王カスピアンの帆船だった。今回は海の上の大冒険。追放された7人の貴族を探す一行の船旅は、風に流されてあちこちの島に漂流。戦いあり、成長あり、名言あり。こんな楽しい冒険が子供だけの特権だなんて残念すぎる。今作もまた一緒に旅ができて、ワクワクしながら読了。2025/03/08
Kano Ts
10
さらに続けて読みました。これまでとのテンションの違いに驚いた。わかりやすい悪役もおらずとりとめが無い。淡々とゴールの見えない冒険に突き進んでいるように見えた。でも慣れた後半は変わらぬ面白さがある。ただ、コレ単体では映画に出来ないだろうなーとも思う。ちなみにナルニアは紙の本で読んでいると、クライマックスがかなり後ろの方に来るから「残りのページでどう終わるんだ?」とたまに不安になる。今回はそれが特に顕著だった。2025/02/27
yumicomachi
5
子どものころから、ナルニア全7巻のなかで『朝びらき丸 東の海へ』(瀬田貞二によるこの巻の訳名)が最も好きだった。航海ものということで、全体的に明るく開放感があり、胸おどる冒険物語という色彩が強いと思うからだ。小澤身和子によるこの訳でも、同じ魅力を感じるとともに、大人の目線で考えさせられる点も多かった。武田将明による解説は、その大人の思索の良きガイドとなってくれる。ネズミのリーピチープの勇敢さ、ユースティスの成長、ルーシーと海の民の女の子の友情など、印象的な場面を挙げるときりがない。2025年2月1日発行。2025/03/07
mntmt
5
シリーズ3作目。今のところ、1番おもしろい。2025/02/07
佳奈
4
小学生の頃この巻まで読み切ったことを思い出した。ハラハラする航海と不思議な島、思っているよりグロテスクな展開が詰まった冒険巻。続巻も購入済みなので引き続きナルニアの世界にどっぷり浸かりたい。2025/03/03