内容説明
【能登半島地震チャリティシリーズ】
「うめえ。食いすぎちまいそうだ」
心がじんわりと温まる。
お江戸の郷土料理小説、待望の第二弾!
故郷の味を振る舞う店が軒を連ねる「ふるさと横丁」。
その一角にある輪島屋で働くおなつは、蝦夷地の探索を任された許婚・丹十郎の帰りを待っていた。
輪島が恋しくなる海藻鍋にぶり大根。
いくら料理に精を出しても一向に帰ってこない彼に不安がこみ上げるおなつ。
そんな時、丹十郎の上役である間宮林蔵付きの足軽がおなつを訪ねてきて告げた。
丹十郎は戻らない、調べを受けていると――。
第一話 海藻鍋
第二話 ぶり大根
第三話 かぶらずしと大根ずし
第四話 いさざの卵とじ
本シリーズは能登半島地震で被災した石川県を応援しており、著者印税を寄付いたします
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なみ
8
シリーズ2作目。 今回も美味しそうな料理がたくさん出てきてお腹が空きました! 登場人物がみんな素敵な人たちばかりなので、安心して読めるシリーズです。 丹十郎の無事を祈るおなつの姿が切なくて、だからこそ3話の展開がすごく良かったです。 紺之丞も頑張ってほしいし、4話で少しだけ出てきた虎白さんがとても気になります!2025/08/03
読書好き・本屋好き堂
8
最新刊を購入すると第3弾で、2弾読んでない〜!と、慌てて購入し読了💦 見逃してました🙇 今回も能登の郷土料理満載でした😆 おなつと丹十郎の今後にもドキドキしながら見守りました✨ 続けて3弾を読了中です😊2025/06/30
遠宮にけ❤️nilce
2
蝦夷地の探索に出ていた丹十郎の帰還。おなつでなくとも彼の人柄の温かさホッとしてしまう。人たらしである。紺之丞にもおなつの心がほぐれているのが見て取れる。まだ幼くツンケンしてしまう紺之丞が彼らの間に割って入るのは難しく思えるが……今後も続く丹十郎の任務を思うと隙はあるか。郷土の風景、味。望郷の念に駆られるおなつの胸苦しさが伝わってくる。2025/05/07
あき
1
丹十郎の帰還。これは紺之丞に勝ち目はないなあ。いい人過ぎる。今回から登場の紺之丞の同僚?虎白がなかなか面白いキャラ。武芸に秀でた男装の麗人って時代劇の定番キャラみたいなとこあるけど、別式女としてちゃんとしたお役目についてるのは珍しいのでは。2025/07/10