春立つ風

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春立つ風

  • 著者名:あさのあつこ【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 光文社(2025/03発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334105938

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内容説明

油屋『出羽屋』の離れで放蕩息子一郎太が喉を突き、自ら命を絶ったという。主、忠左衛門と後添えのお栄に話を訊く同心木暮信次郎はいつになく執拗だ。彼が拘るということは、ただの自死ではないのか――。研ぎ澄まされた刃を封印し、揺るぎない商いの未来に情熱をそそぐ遠野屋清之介、岡っ引が天職の伊佐治、そして、清之介を獲物ととらえ、歪な眼差しで人を見る信次郎。男たちの感情が静かに熱くうねり合う、弥勒シリーズ最新刊!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

旅するランナー

192
弥勒シリーズ13。同心木暮信次郎と岡っ引伊佐治が油屋出羽屋の放蕩息子の密室死の謎を追い、小間物問屋遠野屋の清之介は桜の宴の高級引出物を探す。どんな場合であっても決めつけをしてはいけないことが学べます。シリーズ物を途中から読んでもつまらないなんて決めつけないでほしい、本格的な時代劇ミステリー。2025/06/06

いつでも母さん

139
待っていました。シリーズ最新作は第13弾!前回の不穏、八代屋の大番頭が木暮様と何を企む?木暮様がどんなに怜悧でデキる男であるとしても、その先に何を見ているのだろう。それが不安なのだな私は。『滅』という言葉が浮ぶのは思い過ごしか。そこには受けて立つ遠野屋がいるからだ。いい加減に決着してと思う心と、永遠この間合いが続きますようにと願う心が揺れる。2人を際立たせる伊佐治の存在感が半端なく、私を現実に戻してくれるのが有難い。全くあさの作家このシリーズの結末をどうしてくれるのだろう(私が生きてる内にお願いしたい)2025/04/08

タイ子

89
シリーズ第13弾。伊佐治、信次郎、清之介、三者三様の想いが歪なクセに胸に刺さる時にはまっすぐ。だからこそこの三人の思惑がいつも胸に拘ってて何をしても結び付けてしまうから厄介。いや、厄介と思ってるのは伊佐治だけで後の2人は結構楽しんでるけど。そんな伊佐治の元に油屋の息子が自死したと報が入る。密室の中の自死、殺人かも?小さな綻びから信次郎が暴く真実「あまり、世の中を舐めんなよ」。何があってもおかしくはない作品だが、あさのさん面白い結末を用意しましたね。信次郎と清之介のヒリヒリ関係は佳境を迎えましたか。楽しみ!2025/06/08

はにこ

80
大店の倅の自殺を追う親分さんと、新しい商いに情熱を傾ける清之介のそれぞれの話が進む。倅の自殺、少ない手がかりからよく推測できるな。すごいわ。そりゃ親分みたいに教えてくれってなる。清之介は商人として生きていこうと頑張っているのに、余計な茶々をいれてくるの腹立つな。悪いことしている訳じゃないんだからそっとしておいてよね。。2025/05/05

がらくたどん

63
冒頭に小暮の旦那の妙な動きはあるものの、信次郎・伊佐治コンビが追う大店の若旦那不審死事件の捕物と遠野屋が因縁の八代屋から新たに請け負う商品開発の商いは交わるようで交わらず話は進む。帯には「絡み合う情動」とあるのに信次郎と清之介が絡まない!信次郎に絡まれない清之介。何なんだこの平穏。返って不穏だ。「人道を外れた妖かしみてえなやつってのはいるんだよ」まったくどの口が。ねえ伊佐治親分「旦那は灰汁が抜けないまま、ここまで来たってわけでやすね」って今回ばかりは特にそう思いましたよ。春風は時に嵐。どうなるんだろう・・2025/05/05

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