光文社文庫<br> 雲の果(はたて)

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光文社文庫
雲の果(はたて)

  • 著者名:あさのあつこ
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 光文社(2020/02発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334779719

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内容説明

小間物問屋〈遠野屋〉の元番頭が亡くなった。その死を悼む主の清之介は、火事で焼けた仕舞屋で見つかった若い女が殺されていたと報される。亡くなった女の元にあった帯と同じ作りの鶯色の帯が番頭の遺品から見つかり、事件は大きく展開する。北町奉行所定町廻り同心の木暮信次郎と“仇敵”清之介が掴んだ衝撃の真相とは――。緊張感溢れるシリーズ第八弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

99
シリーズ8作目の文庫が出版されました。すでに9作目の単行本も出されているようです。ただ昔の話を結構忘れてしまっているので最初から読み直す必要があります。主人公3人の性格や役割はあまり変わりありません。ただ癖のある同心のような方が、小間物問屋の主よりも印象に残ります。今回はその小間物問屋の元番頭が死んでその絡みの事件でした。よく作者もいろいろな事件を考えてくれます。2020/02/24

りゅう☆

91
仕舞屋の若い女が腹を刺されて火事で、遠野屋番頭喜之助が酒浸りの不摂生で亡くなり、山海屋の主人の葬式でお仙は信次郎と再燃、油問屋の主人が番頭と手下に殺されたり。死が続く。見過ごしてしまうほんの些細な事柄を疑問に持ち、繋がってないようでどこかで線になる。真相へと辿り着く信次郎の鋭さは流石。美人画からまさかの展開に。そこに絡む人物の奥に潜む鋭さを見抜く清之介と信次郎はやはり只者ではないね。堂々と上から目線で毒づきながら清之介に頼み事をする信次郎。因縁の仲だけど、どうしても離れることのできない絆に魅力を感じる。2022/01/19

チアモン

62
大好きな作家さん、あさのあつこさんの弥勒シリーズ。信次郎と清之介はまたもや事件で繋がる。そして、伊佐治も。この時代も性同一性障害あったのですね。興味深いです。次巻も早く文庫化されないかなぁ。2020/04/13

ううちゃん

43
弥勒シリーズ8冊目。もうね、すみません。先に謝ります。私、信次郎と清之助のあれこれを読むためのこのシリーズになっちゃってます。冒頭での殺人シーンが霞んでしまっていて、ミステリーとして読めてない自分。信次郎の冷徹さや頭脳明晰っぷり、清之助の危うさや抗い、よいです。しかも終盤のあれ、卒倒しそうになりやした。もう一度謝ります、腐っててすみません。あさのあつこさん、ありがとうございます。次作も楽しみ。2021/10/21

鍵ちゃん

39
小間物問屋の元番頭が亡くなった。その死を悼む主の清之介は、火事で焼けた仕舞屋で見つけた若い女が殺されていたとしらされる。亡くなった女の元にあった帯と同じ作りの鶯色の帯が番頭の遺品から見つかり、事件は大きく展開する。北町奉行所定町廻り同心の木暮信次郎と清之介が掴んだ衝撃の真相とは!どんでん返しが面白かったが、最後は悲しい。2021/01/10

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