内容説明
※電子版では一部未収録の内容があります。
『外交』Vol.89(2025年1・2月号)
特集 「相互拒否」が世界を覆う
2025年の国際情勢を「民主主義」「国際紛争」「日本外交」の3つの視点から見通す特集号。第1部は「『民主主義』に走る活断層」。アメリカや韓国に見る政治的分断の深まりは、民主主義から「包摂」が失われつつあることを印象付けたが、欧州や日本も無関係ではない。民主主義の再生は、国内問題であると同時に、国際秩序を考える際にも重要な意味を持つ。
第2部「終わらない紛争―中東・ウクライナから見る」は、長期化する二つの国際紛争の動向と、それが地域秩序・国際秩序にもたらした変化を読み解く。
第3部「問われる日本外交の戦略」は、上記の状況を踏まえ、日本外交のあり方を展望する。トランプ政権が発足してアメリカ第一主義を掲げる一方で、グローバル・サウスの影響力が拡大する世界にあって、日本は「自由で開かれた」インド太平洋秩序をいかに構築していくか。
巻頭には岩屋毅外務大臣と細谷雄一慶應義塾大学教授の特別対談を掲載。
《目次》巻頭対談◎2025年の日本外交 「対話と協調」で懸案解決に臨む 岩屋毅(外務大臣)×細谷雄一(慶應義塾大学)
Part1 「民主主義」に走る活断層韓国憲政史における「12・3戒厳」 浅羽祐樹(同志社大学)トランプとオバマは「合わせ鏡」 渡辺靖(慶應義塾大学)米連邦議会とトランプの「政略結婚」 ロバート・トムキン(コングレッショナル・クォータリー)EUフォン・デア・ライエン新体制の「重い課題」 臼井陽一郎(新潟国際情報大学)極右政治家ジャン・マリ・ルペンの死 渡邊啓貴(帝京大学教授)ジョージア 強権化するロシアに融和的な政権の「戦略」 廣瀬陽子(慶應義塾大学)モルドバとルーマニア ロシアの工作に揺れるウクライナの隣国 片山芳宏(前駐モルドバ大使)トルドー政権 九年の政治的決算 川崎剛(サイモン・フレイザー大学)
Part2 終わらない紛争―中東・ウクライナから見る中東秩序再編 主導権握るイスラエル 池内恵(東京大学)戦時下で変貌を遂げるロシア軍 小泉悠(東京大学)ロシアに急接近 北朝鮮「派兵」の論理 宮本悟(聖学院大学)アサド政権崩壊とシリアの未来 溝渕正季(明治学院大学)ヨルダンでガザ紛争と平和構築を探る 東大作(上智大学)
Part3 問われる日本外交の戦略日米関係 防衛力増強と拡大抑止への覚悟を 兼原信克(同志社大学)座談会〇グローバル・サウスは国際秩序を担えるか 石井正文(学習院大学)×伊藤融(防衛大学校)×大庭三枝(神奈川大学)増強される中国の核戦力と「戦略的抑止」 増田雅之(防衛研究所)南シナ海の中比対立がもたらすジレンマ 毛利亜樹(筑波大学)COP29 途上国の不満と「トランプ2・0」 関山健(京都大学)日本の伝統的酒造り ユネスコ無形文化遺産登録 近藤誠一(元文化庁長官)
-
- 電子書籍
- 異世界お姉さんの危険な誘惑(通常版) …
-
- 電子書籍
- 優しい皇帝を取り戻します【タテヨミ】第…
-
- 電子書籍
- 最近の人類は魔王をナメている【単話版】…
-
- 電子書籍
- 五億ドルの愛人〈恋はポーカーゲームⅢ〉…