内容説明
JR新宿南口に「濱地探偵事務所」はある。年齢不詳でダンディ、美術品への造詣が深い探偵は、幽霊を視る能力を持っている。幼いころ漫画家になりたかったという助手の志摩ユリエは、その絵心を生かして、心霊探偵が視たモノを絵に描きとめるのも大切な仕事だ。ここには、奇妙な現象に悩まされる依頼人だけでなく、警視庁捜査一課の辣腕警部も秘密裡に足を運び、濱地の推理を頼みにしているのだ。リモート飲み会で現れた、他の人には視えない「小さな手」の正体。廃屋で手招きする「頭と手首のない霊」の姿に隠された真実。濱地と助手のコンビが、コロナ禍で一変した日常に潜む怪異と6つの驚くべき謎を解き明かしていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ピース
39
コロナ禍にあっても心霊現象には関係ないようだ。「リモート怪異」「囚われて」が印象的だった。そういえばリモート飲み会はやったことがなかった。一度位やってみたかった。2025/05/23
キナコ
36
シリーズ3巻。全6話の短編ホラー。リモートが増えたことによる怪異やコロナに関連した殺害など様々。同じ場面でも異なる視点でみたら、また違った意味に見えるのが新鮮さを感じた。ヒロインの能力も徐々に強くなっているし、濱地自身の謎も残っているし、今後も楽しみなシリーズ。2025/02/14
Yuri
17
作家さん読み。久しぶりのシリーズ。今作ではコロナ禍での心霊探偵。リモート会議、外出自粛に絡まる怪異は新鮮。がっつりホラーではなくスマート心霊譚なので読みやすいです。(がちホラーも好きですけれど)2025/10/29
papico
15
実は初めましての有栖川有栖。数年前からミステリーも好きになって本当によかった。ミステリーの大御所のお一人なのに、ようやく読んだのだ。この一冊を読んで他のシリーズもいくつか読んでみようと決定。主人公は某人気ドラマシリーズの水谷豊演じる役を彷彿させられた。上品優雅、その上強さがある。でもクセ強。そういうキャラクターが確立している主人公が最初にドンと出てくると、その後も安心して楽しめるんだよね。気になるし笑。2025/06/26
モルワイデ鮒
15
心霊探偵第三弾コロナ禍の六編。探偵と助手はしっかり覚えていたが刑事の彼と彼氏の彼は申し訳ない。ミステリ色は薄めで少し物足りないが他シリーズとの差別化で違う魅力が。『伝達』の終盤の死者の悲しみについてのくだりが自分の中で生者のそれにスライドしてなんとも言えない(語彙力不足で)気持ちになった。推理小説は殺人を扱うことで生きることを考えるのがどうのこうのと思った。2025/02/05
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