内容説明
感染爆発に付け込む悪意がセレブを喰い殺す。
2020年4月、コロナに感染したある富豪が急逝。
しかし男は“未承認のワクチン”を秘密裡に入手していた――。
光崎教授が暴く、男を死に至らしめた“悪”の正体とは!?
2020年4月。新型コロナウイルスが猛威を振るう中、一人の女性が埼玉県警の古手川を訪ねる。彼女は、オンライン通販の創設者で現代の富豪、そして前日にコロナ感染症で急逝した萱場啓一郎の姪だという。
大金を払って秘密裡に未承認ワクチンを接種していた啓一郎がコロナで死ぬはずはない、本当の死因を調べてほしいと頼まれた古手川は、浦和医大法医学教室に解剖を依頼。
光崎教授が見出したのは、偽ワクチンによる毒殺の可能性だった――。
真実は死体に刻まれる――
傑作法医学ミステリー第6弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
286
中山 七里は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。ヒポクラテスシリーズ第6弾、正に大困惑in新型コロナウィルスの巻でした。表には出ていなくても、新型コロナウィルスワクチン詐欺にあった人は結構いるでしょうね。 https://www.shodensha.co.jp/hippocrates/2025/02/10
hirokun
171
★4 ヒポクラテスシリーズ第六弾との事で、このシリーズは安定の面白さがある。今回の作品は、推理小説としてみると、あまり面白みのない展開で、特に結論は些か期待外れ。推理小説というより、人間の持つ欲望、邪悪さ、雰囲気に引 っ張られた非論理性などを描いたエンタメ小説。2025/02/06
いつでも母さん
169
コロナの猛威の頃を思い出す。未知の事だから誰しも疑心暗鬼になったよね。そこに家族間のドロドロが絡んだ事件ではあったが、正直言って物足りない!それは光崎教授の出番が少ないからだ。ぶった切る唯我独尊感が恋しいのは私だけだろうか(笑)古手川と真琴の関係が進展するよりそっちが好きな私です。それにしてもこの国はギスギスして来たなぁ・・なんてこと漠然と思っちゃったシリーズ第6弾。2025/02/01
モルク
144
ヒポクラテスシリーズ第6弾。新型コロナウイルスがいよいよ世界的に拡大し、三密、休校、営業自粛が叫ばれた頃、一人の資産家がコロナで死亡した。彼の姪の訴えにより、彼は未承認のワクチンを高額で手に入れており浦和医大法医学教室で遺体を解剖するととんでもないものが…そして一人、また一人と類似の事件が起こる。コロナという伝染病、それが未知であるものだけに拡大していく様子が怖かったが、それよりも感染者を特定したり、自粛生活を守らない人を弾劾し追い詰める人々、その集団心理が恐ろしかった。今回は光崎教授の出番少なく寂しい。2025/04/20
しんたろー
136
シリーズ第6弾はコロナ禍における事件…今や懐かしささえ感じるので題材としては古く臭くも思えたが、日本中の街並み、街ゆく人々、全てが閑散として暗くなった時期を鮮明に思い出した…「喉元過ぎれば熱さを忘れる」そんな私たちに警鐘を鳴らす意味があった内容ではある。とは言え、近年の著者作品と同様にミステリとしての切れ味は鈍いのが残念で、社会派サスペンスとしては標準点だろう。主人公・真琴と古手川が徐々に近づいていく様は微笑ましいし、キャシーの真理を突いた毒舌や微妙な日本語で笑うのが本シリーズの楽しみ方なのかも知れない。2025/06/11
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