内容説明
埼玉県警のホームページの掲示板に“修正者”を名乗る書き込みがあった。今後、県下で起きる自然死・事故死に企みがないかどうか見極めろという。同日のアイドルの転落死にも言及したため、県警の古手川と浦和医大法医学教室の助教・真琴は再捜査と遺体の解剖に臨んだ。結果、炙り出されたアイドルの秘密と司法解剖制度の脆弱さとは？ シリーズ第二弾、待望の電子化！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イアン
177
★★★★★★★☆☆☆法医学を扱ったヒポクラテスシリーズ第２弾。埼玉県警HPに書き込まれた〝コレクター（修正者）〟を名乗る声明文。そこには事故や自殺、病死と思われた遺体に関する関係者しか知り得ない情報が含まれていた…。これらの不審死は計画された「殺人」だったのか。姿無き〝コレクター〟の正体とその狙いとは。連作短編の形式を取りつつ核となる謎を浮き彫りにしていくスタイルは前作同様だが、より真琴が法医学に前向きに、そして古手川の直情径行ぶりに拍車が掛かっている。腐敗臭が漂う解剖室で芽生えた恋の行方にも注目したい。2023/10/01
のり
149
光崎と真琴、渡瀬と古手川の強烈な師弟関係。師匠達は類を見ない超個性派だが、弟子達は似た者同士。日々の激務で鍛えられているが…県警のホームページにコレクターを名乗る謎の人物が書き込み、現場は大混乱。自然死か？事件絡みか？目的は何か？亡くなった人の最後の声を聞くために解剖医達は真摯に向き合う。相変わらずキャシー先生の存在も良い。2019/07/19
KAZOO
140
前作での大御所的な存在感のあった先生は死体を切り刻んで本当の死因などを探る役割で存在感を今回も示します。6つの事件がありますが今回は、コレクターと名乗る(ジェフリー・ディーヴァーを思い出してしまいました)人物からの警察への掲示板の書き込みがあってその人物がだれなのかということに焦点が当たります。最後は決着つきますが楽しませてくれます。2019/07/11
キムトモ
139
やはり渡瀬警部が登場するとお話が締まる👍(ノ-_-)ノ~┻━┻古手川の浮いた話も良いが、警部との活躍劇を堪能したいなぁ〜〜(ノ-_-)ノ~┻━┻別シリーズへ移行です2020/03/27
まこみん
118
不審死の遺体解剖に臨む法医学助教の真琴｡警察も大学も限られた予算で､必要な件全件に司法解剖出来る訳ではない｡そんな中埼玉県警の掲示板に〈コレクター〉を名乗る書き込みが「全ての死に解剖が行われないのは､わたしにとって好都合である…」狙いは!?６話からなる事柄がラストに完結するが､時系列は5話の始めが先｡古手川刑事の子ども虐待のトラウマは､カエル男のあの事件｡今回は渡瀬刑事も本格参入して､真琴にも初対面｡光崎教授､キャシー先生の強烈キャラも｡次回作はいつ読めるかな｡2020/03/08
