ヒポクラテスの試練

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ヒポクラテスの試練

  • 著者名:中山七里
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 祥伝社(2020/07発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784396635879

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内容説明

偏屈だが解剖の腕は超一流の光崎藤次郎教授が率いる浦和医大法医学教室に、城都大附属病院の内科医・南条がやって来た。前日に搬送され急死した前都議会議員・権藤の死に疑問があるという。肝臓がんが死因とみられたが、九カ月前に受けた健康診断では問題がなかった。捜査に駆り出された埼玉県警の古手川は、権藤の甥が事故米を使って毒殺を目論んだ証拠を掴む。しかし、光崎が司法解剖から導き出した答えは恐るべき感染症だった! 直後、権藤の周囲で新たな不審死が判明。感染源特定に挑む新米助教・栂野真琴が辿り着いた驚愕の真実とは――!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

471
中山 七里は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。中山七里デビュー10周年、12ヶ月連続刊行企画第6弾(現状6/12)は『ヒポクラテス』シリーズ第三弾でした。本作は、法医学嫌韓ミステリーでした。血税で鬼畜の所業を行った都議会議員達は、全員死んでしまえ\(゜ロ\)(/ロ゜)/ コリアンタウンや韓国では、本書は発禁処分となるかも知れません(苦笑)続いて第7弾『毒島刑事最後の事件』へ。 https://www.shodensha.co.jp/hippocrates/2020/07/17

nobby

262
シリーズ第3弾は意外にも重厚な仕上がり!何より執筆時期はズレるものの、コロナ禍と重なる刊行に驚かされる…「腑分け屋はいるかね」というクスリ屋の言葉から始まるのは強引極まる解剖劇場(笑)いつもの面々のやり取りにニヤリとさせられた途端、今回は死体の声ではなく生きた人間を相手に何と光崎教授自ら乗り出す展開に驚く!パンデミック回避に向けての奔走の舞台は、いつぞやかキャシーの本拠地へと移るのが上手い!そこから人種差別問題を浮き彫りにしながら辿り着く感染の根源に示されるのは、やはり人間の愚行…それまさに下衆の極みか…2020/07/22

しんたろー

258
シリーズ3作目。肝臓がんの死亡者が、実は珍しい寄生虫が原因であると光崎教授が見つけたことから始まる事件はパンデミックの恐怖を描いた内容…今の時世にリンクする内容はタイムリーだが、このシリーズならではの解剖~推理劇は薄味でドンデン返しも小さい。光崎の相変わらず的を射た毒舌は痛快で、更に「熱さ」が加わっているのも好み。本作の一番の収穫はキャシーがユーモア担当だけでなく、切ないバックボーンや活躍が描かれていることで、ファンとしては嬉しかった。ミステリとしては前2作よりパワーダウンなのと主役の真琴が弱いのが残念。2021/01/10

修一郎

234
中山作品毎月刊行されるので選んで読んでます。このシリーズは特別なので読みます。書いた当時,中山先生は今のパンデミックを予想してなかったと思うけども,コロナを彷彿させる感染症を扱ったお話。偏屈で超一流な解剖医光崎センセが御遺体を強引に解剖して事件を掘り起こし,小手川刑事が振り回されるっていういつものパターン,そのあとキャシーと真琴さんがアメリカに渡るとあっさりと解決。光崎センセ自らが動き回るところを見てみたい。でも捜査一課刑事と監察医のカップルって定番だし,古手川さん/真琴さんペアが既定路線なんだろうな。2020/09/05

タイ子

197
シリーズ第3弾。七里さん12カ月刊行。好みはそれぞれありながら半分まできましたね。久しぶりにじっくり(?)光崎法医学教授の唯我独尊、独壇場ぶりを楽しみました。埼玉県警が管轄なので、古手川刑事は登場するも渡瀬刑事は殆ど出ず。キャラの濃い~のは2人も要らないか。肝臓がんで急死した遺体を解剖、そこで見つけた思いもよらない病巣。パンデミックの恐れあり!教授の命の元、真琴とキャシーがアメリカに飛ぶ。そこで判明した驚愕の事実。あー、胸くそ悪い、吐き気がする。これって多国間問題にならないか?とか思いながら一気読み。2020/07/18

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