ヒポクラテスの悔恨

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ヒポクラテスの悔恨

  • 著者名:中山七里
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 祥伝社(2021/05発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784396636074

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内容説明

これから一人だけ誰かを殺す。自然死にしか見えないかたちで――。
斯界の権威・光崎に宛てた犯行予告。悪意に潜む因縁とは!?

斯界の権威・浦和医大法医学教室の光崎藤次郎教授がテレビ番組に出演した。日本の司法解剖の問題点を厳しく指摘し、「世の中の問題の九割はカネで解決できる」と言い放つ。
翌朝、放送局のホームページに『親愛なる光崎教授殿』で始まる奇妙な書き込みが。それは、自然死に見せかけた殺人の犯行予告だった。
早速、埼玉県警捜査一課の古手川刑事とともに管内の異状死体を調べることになった助教の栂野真琴は、メスを握る光崎がこれまでにない言動を見せたことに驚く。
光崎は犯人を知っているのか!? やがて浮かび上がる哀しき“過ち”とは……? 
死者の声なき声を聞く法医学ミステリー「ヒポクラテス」シリーズ、慟哭の第4弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

458
中山 七里は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。「ヒポクラテス」シリーズ第四弾、今回は短編集でした。 全体的にはあっさりした感じですが、オススメは、妊婦&乳児の声を聞く話です。 https://www.shodensha.co.jp/hippocrates/2021/06/06

しんたろー

340
シリーズ第4弾は、光崎教授がテレビ出演で「正論毒舌」を吐いた事に端を発した5つの連作短編…光崎への挑戦として「自然死を装った殺人をする」と予告してきた何者かを巡り、古手川と真琴が様々なケースを検証する為に汗を掻き、相変わらずキャシーがイイ味を出しているし、美味しい所は光崎が持っていくのも御愛嬌。渡瀬警部の登場は少ないが古手川を通じて存在感を示している。著者のシリーズの中では厳しい現実問題を交えながらも読み易さは一番だが、印象に残るような深みがないのは短編集ゆえ仕方がないか。法医学を軽く楽しむには丁度良い。2021/06/15

いつでも母さん

246
シリーズ第4弾!連作の5つの事件。光崎がTVで発言した事に宛てた犯罪予告はどれ?犯人は誰?古手川と真琴の関係は今作も遅々として…な感じだが、唯我独尊・光崎教授が今回も「全部、持っていきました」まだまだ光崎教授は健在です。2021/06/03

まちゃ

236
法医学ミステリー「ヒポクラテス」シリーズ第四弾。浦和医大法医学教室の光崎教授、キャシー准教授、助教の栂野真琴、埼玉県警捜査一課の古手川刑事。お馴染みのキャラクタで安定の展開。途中で犯人が浮き上がっているのはご愛敬。驚き少なめ、軽い息抜きに丁度いい感じ。2021/06/29

nobby

228
「また全部、持っていかれた」ラストでの嘆きが物語る老練な存在感が素敵♬長編だった前作での芸術的な解剖シーン少なめを受けてか、連作短編な今作は5話とも「体表面に外傷は見当たらず」から綺麗なY字が描かれる。まるで敏腕刑事の如く冴え渡る真琴先生、フルボッコに耐えた身体を活かす古手川、おとぼけ暴走キャラのキャシー先生と愛すべき面々の個性は健在(笑)その一方で、カネとか価値観とか我が国の解剖少なき実状の要因には複雑な思い…冒頭から述べられた光崎教授への不敵な挑戦を、少々強引ながら徐々に広げて最後ぶった斬るのは爽快!2021/07/27

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