内容説明
力の暴走を抑えるため自らを掛軸の中に封じた銀市が、珠の尽力によって帰って来たのが去年の暮れのこと。
激動の年が明け、銀古も日常を取り戻した頃、珠は銀市から「故郷を探し、父に会おうと思う」と打ち明けられる。自らの過去と向き合おうとする銀市の覚悟を受け止めた珠は、ともに彼の故郷を探すため、雪深い信州へ足を運ぶことに。
初めての蒸気機関車、初めての旅館。慣れないもてなしに戸惑ったりしながらも、銀市との遠出に心躍らせる珠。
そんな中、一連の騒動の原因であるアダムが、突如二人の前に姿を現す。
掛軸の中の世界で、二人の決別の原因となった大火事件の真相を知った珠は、銀市とアダムの間の誤解を解くためにある提案を持ち出して――?
人と妖がともに生きる未来のために――
波乱の「半妖編」、ついに完結!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はなりん
22
掛軸の中から戻った銀市と珠。銀市が自分自身と向き合う為、父龍に会いに軽井沢へ珠と旅行に行く。そこで、アダムと会い、3人で過ごす時間は危うさをはらみながら、穏やかで切ない素敵な時間でした。銀市とアダムの関係が修復できてよかった。銀市も父龍と母の想いに触れ吹っ切れたよう。銀市と珠も距離が近くなってドキドキしっぱなしでした。2025/05/17
冬野
22
シリーズ第七弾にして半妖編完結巻。銀市は両親の過去と向き合うため、珠と共に冬の信州へ。シリーズの集大成的な内容でとても良かった。この旅程は銀市や深咲など色々な人にとって、過去の呪縛から解き放たれるための過程だったのかも。人の複雑な感情が複雑なまま描かれていて読み応えがあった。誕生日会のシーンが素敵。ただアダムがした行為をあまり覚えてなくて物語に完全に浸れたとは言えないのが惜しい(前々巻読了が約二年前なので)。ラストシーン、これはもう結婚式なのでは!?次巻からは珠の過去に焦点が当たるかな。楽しみ。星:5/52025/01/16
dorimusi
18
銀一の故郷に親を探しに行く。そこにアダムも絡んでくる。 銀一と母親の関係とアダムと母親の関係の対比に人と妖怪の寿命の違いの話しが絡んでくる。なかなかに面白かった。 今巻でアダムとの話しは決着かな。銀一と珠の関係にもひと段落ついて、完結かと思ったらまだ続くらしい。 確かに珠の故郷の伏線は回収できてない!気になる。忘れないうちに出て欲しいところ。2025/04/12
coco夏ko10角
18
第7弾。銀市の故郷を探す旅へ。アダムに少しずつ変化が。銀市の両親のこと。途中の銀市と珠のやり取りがもう…!ラストの二人もよかった。珠の過去の状況は言われてみれば確かに贄というより…?次巻も楽しみ。2025/02/21
まぁ
14
本当に逆恨みでは?となりつつ、ご両親の話は悲恋に終わった異種婚姻譚だったのだなぁとなりました。遠い未来で、銀古で珠さんが入れたお茶でも飲みながら従業員にお客さん、お友達とほのぼのできる未来が銀市さんに訪れると良いな。2024/12/13
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