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内容説明
鼻水を「ビシビシ」と啜る。馬の足音は「トド」と鳴る。酔っぱらいたちは「ヱラヱラ」と騒ぐ。日本最古の歌集である『万葉集』には、様子や音、心情を言葉で表すオノマトペ(擬態語・擬声語)が詠まれた歌がたくさん収録されている。万葉の人びとは、目の前のものをどのように感じ、どう表現していたのか──。定番の歌からあまり知られていない歌まで、万葉学者が楽しく紹介。言葉の響きから心の世界を読み解く、新しい入門書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
175
万葉時代の擬態語、雨降り「しくしく」、鼻風邪「びしびし」、酔っ払い「ゑらゑら」など。ホトトギスの鳴き声の聞きなし「時過ぎにけり」「我かく恋う」。万葉集に最も多く登場する植物は、秋の花の萩、春の花の梅。そして、牽牛と織女のロマンチックな話。自然と触れ合い楽しむ日本人のDNAを感じます。2025/03/15
虹色
24
『万葉集』に出てくる擬態語・擬声語。また、切なさや、喜びなどを、何に例えてどのように表現していたかなど、万葉学者の著者が、初心者の私でも分かるよう説明してあります。「鼻びしびしに」は今で言う「鼻をずるずると」なのですね。知りませんでした。『秋萩は 雁に逢はじと 言へればか 声を聞きては 花に散りぬる』<秋萩は雁に逢うまいと言ったからか 声を聞くと花のまま散ってしまった>潔く主役の座を渡す萩の潔さに、日本の美学を重ねているところが印象的でした。2025/02/11
kazu4
7
手軽に万葉集の世界に誘ってくれるビギナーズ本です。一つ一つは短いが、奥は結構深いと思います。2025/02/02
Go Extreme
2
潮はコヲロコヲロ鼻はビシビシ: ベッドはヒシ 心静かはユタ二 揺らぎはタユラニ 笑顔は二フブ マタビとは何か 酔っぱらいはヱラヱラ: 馬はトドと歩む ホトトギスの鳴き声はとキスギニケリ 枝をたわませるのはトヲヲ 笹の葉はサヤ二にさやぐ 万葉の雨はシクシク降る: 紅葉は黄色 黄葉という語 音と景で愛でる 松茸の香り 風に靡く稲穂 牽牛と織女・メッセンジャーボーイ: 紐を解いて待とう 帯を返してという牽牛 萩かススキか 萩と雁は仲が悪い 幸せのサチ: 木の木暗 春雨と浮気の弁明 春草と夏草 ホトトギスを叱る2024/12/27
ささ
1
読みやすい本、優しい訳で良かったです。しくしく、は重なるという意味の動詞「敷く」を重ねたものであるとか。恋心が募ることもしくしくと表現できたそうで。読んでいて何度も難しかったのが「春去者=春されば」で「春がやってくると」という意味になること。あとは、貧窮問答歌の全文の訳があり、とても心に届きました。2025/07/11
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