内容説明
「末の皇子に、帝を殺させる」という恭司の計画を止めるため、真緒は宮中に踏み込む。恭司や志貴など、それぞれの思惑があるなか「ただの機織だからこそ、できることがある」と信じる真緒。そして、ついに≪悪しきもの≫の原因でもある羽衣姫様の形見を見つけ出す。しかし、窮地に追い込まれてしまい…!? そんな真緒の前にあらわれたのは、花絲にいるはずの終也だった。大人気の和風シンデレラ・ストーリーのシリーズ第一幕、ついに完結!――「あらためてお願いがあります。僕の機織さん。僕と、結婚してくださいますか?」
目次
序
一.
二.
三.
四.
五.
六.
終
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
29
信じる予言を成就させるため綜志郎を連れ去った恭司。それを止めるためにこれまで出会ってきた人々の力も借りて、真緒が宮中に踏み込む第6弾。恭司や志貴、綜志郎の思惑と覚悟、そして悔恨を抱えたまま命が消えつつある帝に向き合う中、ただの機織だからこそできることがあると信じる真緒が、ついに見つけ出した悪しきものの原因。何か具体的な解決策があったわけではなかったですけど、真緒がこれまでの縁を紡いだからこそ向き合えたすれ違いがあって、皆の力も借りて危機を乗り越えて大切なものを取り戻してみせた結末はなかなか良かったですね。2024/06/19
栗山いなり
9
恭司の計画を阻止するために真緒が奮闘する様を描いた和風ファンタジー小説シリーズ第6巻にしてファーストシーズン最終巻。結局この物語って最後までメンタルがアマゾネスな少女がその力で周りを動かしていく、そういう物語だと思ったな。そしてそれが良いと言える物語でもあった2024/07/27
クルミ
7
「末の皇子に帝を殺させる」という恭司の計画を止めるため、真緒は宮中に踏み込む。「ただの機織だからできることがある。」そして『悪しきもの』の原因でもある羽衣姫の形見を見つける。結ばれるはずだった『縁』を変えてしまった。新たな登場者。この本を読んでいると、生まれた時からその人の人生は決まってるのだと強く感じる。2025/08/08
粋
5
それぞれにとって一番いい結末にはなっていないとしても、みんなにとっては一番いい結末になったのではないかな。第一幕終了ですか。しかし、第二幕にも不穏な影があること確定ですね。今度はどんな話になるのでしょうか。そして、十織の平穏はいつ訪れるのか。2025/10/10
あずとも
4
ただの機織だからこそできることがあると信じる真っ直ぐな思いで真緒が縁を紡いだ皆の力を借りて悪しきものの原因を見つけ出し危機を乗り越える。第一幕完結。第二幕は最後に登場した彼女が絡んでくるのだろうか。2024/06/23
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