内容説明
ミステリのプロが厳選した傑作本格ミステリ短編集! 2024年を代表する「謎」はこれだ!
☆☆☆
目次
序 本格ミステリ作家クラブ会長 麻耶雄嵩
「じゃあ、これは殺人ってことで」東川篤哉
「悪霊退散手羽元サムゲタン風スープ事件」結城真一郎
「未完成月光 Unfinished moonshine」北山猛邦
「人魚裁判」 青崎有吾
「答え合わせ」 荒木あかね
「最後のひと仕事」宮内悠介
解説 若林踏
☆☆☆
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あっか
50
新刊。面白かったー!本格ミステリ中短編集6編。結城真一郎さんのゴーストレストラン(別の話をどこかで既読)はぜひ早く単行本化して欲しい!とても好みで今時っぽいミステリ^^青崎有吾さんのアンデッドガール〜もめっちゃ好き!こちらも既刊をぜひ読んでみよう。他の作品も、本格の名に相応しいミステリでした!既読作品もありましたが、良い作品は何度読んでも面白い〜。2024/09/10
さっちゃん
42
烏賊川市シリーズより東川篤哉「じゃあ、これは殺人ってことで」ゴーストレストランシリーズより結城真一郎「悪霊退散手羽先サムゲタン風スープ事件」ポオに詳しいともっと楽しめたかも?北山猛邦「未完成月光Unfinished moonshine」アンファルシリーズより青崎有吾「人魚裁判」ダイイングメッセージの正解を考える荒木あかね「答え合わせ」殺人後もレコーディングを続けるバンドマン宮内悠介「最後のひと仕事」。結城さん、青崎さん、宮内さんは既読。/さすが初読も再読も楽しめる粒ぞろいのアンソロジー。来年も楽しみです。2024/09/01
koma-inu
33
アンソロジー6編。結城さん青崎さん既読。「一編15分、世界がぐるりと裏返る」帯通り、短編ながらゾクッとする感じが味わえる。イチオシは「未完成月光」@北山さん。ポーの未発表原稿に書かれた、一夜にして消失した山小屋の謎を解き明かす。序盤はポーの怪奇な雰囲気、後半は物理の北山さんらしい消失トリック解明と、短編ながら贅沢な作品。月光という言葉の裏の意味を初めて知りました、これは勉強になる🧐ラスト2行、めっちゃ怖いんですが、これもポーの作品の引用でしょうか。2025/01/06
おうつき
16
毎年購入している本格王。今年も各作家によるバラエティ豊かな短編を楽しめた。青崎有吾のアンガル短編のみ既読。東川篤哉はこういう話が本当に巧い。ドタバタ感がたまらなかった。結城真一郎は同一シリーズを読んでいたが、このフォーマットが面白い。不可解な謎が綺麗に紐解かれていくのが秀逸。北山猛邦は著者に求めているものを十全に楽しめて大満足。荒木あかねは作品ごとに新しい一面を見せてくれる。推理を重ねた後に待ち受けるものに胸が熱くなった。宮内悠介はバンドを題材にしているのが大好物。ラストでゾクゾクさせられた。2024/06/19
Urmnaf
9
昨年発表された本格ミステリの中からベストを選出する、毎年恒例のアンソロジー。文庫版ミニサイズになってはや6年目。そろそろこの形にも慣れてきた。全6篇。リアル系とそうじゃない系が半々。それぞれに味がある。あとは好み。2024/08/04