講談社文庫<br> 本格王2022

個数:1
紙書籍版価格
¥924
  • 電子書籍
  • Reader

講談社文庫
本格王2022

  • ISBN:9784065282731

ファイル: /

内容説明

一編15分、世界がぐるりと裏返る。
本格ミステリ作家クラブが選んだ2022年の本格ミステリ短編の最高峰!

☆☆☆

目次

序 本格ミステリ作家クラブ会長 東川篤哉

道尾秀介「眠らない刑事と犬」
大山誠一郎「カラマーゾフの毒」
芦沢央「アイランドキッチン」
方丈貴恵「影を喰うもの」
浅倉秋成「糸の人を探して」
森川智喜「フーダニット・リセプション」

解説 廣澤吉泰

☆☆☆

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

96
このシリーズの最新版です。6人の作品が収められています。最初の道尾さんの作品(「眠らない刑事と犬」)が入っているので期待したのですが、すでに読んでいる「N」からの一部分を取り出したものでした。特に興味を引いたのは短いけれど「カラマーゾフの毒」でした。これだけ短いけれど非常にうまいもって生き方で最後も楽しめます。また「影を喰うもの」は気味悪さと位置関係などの分析方法も面白く今までにはない感じの作品でした。2022/11/08

さっちゃん

54
今年も高レベルだった♪/道尾秀介「眠らない刑事と犬」既読『N』よりペット探偵と刑事の犬探し。/大山誠一郎「カラマーゾフの毒」不可能犯罪。悪役専門俳優の安楽椅子探偵モノ。/芦沢央「アイランドキッチン」元刑事が思い出す過去の転落事故。他殺の可能性ありだったが真相は。/方丈貴恵「影を喰うもの」特殊設定モノ。生き物の影を喰い命を奪う〈影魚〉。やはりすんなり終わらないか。/浅倉秋成「糸の人を探して」非モテ大学生の初合コン。面白い!/森川智喜「フーダニット・リセプション」原稿解読のパズル作品。ちょっと懐かしい感じ。2022/07/06

うまる

43
今回も方丈さん目当てでしたが、しょっぱなの道尾さんにガツンとやられました。あまりにも好き過ぎて、収録されている単行本を買ってしまいましたよ。 大山さんは流石の一編。また騙された~(喜)って感じです。探偵役が悪役俳優というのも面白いですね。それを活かした解決編なんかはドラマになりそう。このシリーズで単行本化が予定されているという事なので楽しみです。 浅倉さんはやっぱり喜劇が上手い。合コンがミステリになるとはねぇ。あたふた推理する過程もオチも面白いです。茶柱からのヒントメールその2に大爆笑でした。2022/08/26

のんちゃん

36
2021年発表のミステリーのうち、本格ミステリ作家クラブが厳選した本格ミステリ短編集。6名中、初めまして先生が3名。どの作品もとても面白かった。本格ミステリーにはまっていた30年位前の事、思い出した楽しさだった。特に最終話の森川作品は、私もメモを作りながら読み込んだ。鮮やかなトリックの大山作品、ちょっと暗い影を残しての結末の芦沢作品、初めましての浅倉作品が好みだった。これを機に年度を遡ってこの本格王、読んでいこうかなと思う、家族が仕事始めで、やっとこれからお休みを取ることができる私です😮‍💨2023/01/04

おうつき

33
方丈さん目当てで購入。いずれも未読の短編だったが、この作家はこういう切り口でもいけるのかという驚きがあった。道尾秀介の「眠らない刑事と犬」は「N」の中の一章という事だが、これ単体でも完成度が高く、どう繋がっていくのか興味が沸いた。大山誠一郎の「カラマーゾフの毒」はいつもの大山作品といった感じだが謎解きのロジックが面白かった。浅倉秋成の「糸の人を探して」は合コンで運命の人を推理するという発想が素晴らしい。目当ての「影を喰うもの」は長編とはまた違った工夫で特殊設定を描いていて、同じ世界観をまた味わってみたい。2022/06/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19685203
  • ご注意事項