内容説明
芳蘭は唐へ貢ぎ物として送られるさ中、耶律突欲と出会い、運命を共にすることとなった。一方、契丹の皇后・月理朶の命により、寮州城にいた明秀たちは、捕らわれの身となってしまう。失ったものは東日流兵千人の命。明秀は、自分を護ろうとして死んでいった千人のために、何があっても生きのびようと決意をする。滅びゆく渤海の運命は果たして……? 壮大なスケールで描く、大長篇伝奇ロマンシリーズ第五弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kagetrasama-aoi(葵・橘)
38
「風の王国」第五巻。「渤海滅亡」サブタイトルで盛大なネタバレ‼️まあ、でも歴史的事実だしね。詳しい経緯は殆ど習ってないので、この作者さまのストーリー展開をしみじみ噛み締めながら読了。これからどんな風に明秀が東丹国と絡んで行くのか楽しみ。契丹の皇太子の耶律突欲と弟の堯骨、皇后の月理朶の心情が徐々に明らかにされてこちらも楽しみ。2021/12/14
みっちゃんondrums
4
明秀と東日流国の存在感が薄れてきて、読み始めのころの予想からは外れているが、楽しんでいる。耶律突欲が不幸にならないように、清瀬麻呂がこれ以上堕ちてしまわないように祈ってしまう。こういう複雑な登場人物に惹かれる。それにしても何巻まで続くのか。連載漫画のようだね。2013/03/16
のりべぇ
3
立て続けに読む。今回は925年から926年のみ。濃厚な年だから。 渤海は滅び、渤海王は馬の名を与えられ(自ら求めた)、そして阿保機の死。 -記録は病死の阿保機の死は息子に殺され、突欲が母から嫌われていた(らしい)解釈を母の愛、 と小説らしい面白さがある。 さて、どこまでお話は行くのだろう。2017/05/20
シン
2
前回4巻を読んだのが今年の2月で日が経っていたので人物関係を思い出せず、読むのに時間が掛かりました。主人公の明秀の登場が少なく、その他の登場人物もキャラクターが際立たず、似たような感じなので整理しながら読んでいるような状態でした。最初の方はそんなことなかったんですけど、長く書きすぎたような気がします。最初は4巻位で終わるのかと思っていました。2013/06/23
kan
1
展開やエピソードの意外性が楽しい。2015/05/05