中公文庫 紅の墓標 オッドアイ

著者名：渡辺裕之【著】

中央公論新社（2024/02発売）

• ISBN：9784122074880

内容説明

特別強行捜査局の朝倉の元に、海軍犯罪捜査局（NCIS）のハインズが訪ねてきた。米海軍の最高機密情報漏洩の疑いがあり、極秘捜査を手伝って欲しいという。その矢先、朝倉が襲撃され、中国中央統戦部の工作員と間違われた可能姓が浮上する。中国内部の複雑な事情から、元公安調査庁・特別捜査官の影山もその男を追っており……。日本を舞台に、水面下で激化する米中対立を朝倉たちは止められるか。人気シリーズ第９弾！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[KAZOO]

今回はアメリカ海軍の情報漏洩があり、そこでNCIS（海軍犯罪捜査局）が日本の佐世保基地の調査に乗り出します。副局長が日本の主人公と同様に日本まで来てしまいます。中国のスパイが自衛隊や米国海軍の家族を人質にとって情報を取得します。中国スパイが主人公と瓜二つで間違われてしまう場面が多々あります。今回も海外のシンガポールまで出張っていきます。あと3冊です。

2025/08/19

[future4227]

オッドアイシリーズ9作目。冷たい狂犬シリーズの影山との初コラボとなる。まぁこの2人がタッグを組んだら無敵だろうな。官憲という制約の中での捜査にこだわる朝倉とフリーの諜報員ならではの何でもありの影山。二人の捜査方法が若干ちぐはぐなのも面白さを引き立てている。舞台となるシンガポールでは環境対策のため車の値段が日本の倍以上もするとか。今回の敵となる工作員は朝倉に瓜二つというなんともややこしい状況だが、それもストーリーに妙味を加えている。そういえば、あれから影山はどこに行った？

2024/05/20

[こいきんぐ]

プロとアマチュアの差を感じる回だった。ルール通りに進める難しさがなんとなく伝わった。

2024/03/17

[小林康祐]

このシリーズは全巻読んでいるが、誠に僭越ながら、登場人物の言葉づかいや所作の違和感が酷くなっている。『反逆捜査』ではまったく感じられなかったのに。残念だ。

2025/07/20

[孤灯書屋]

⭐️⭐️⭐️

2025/10/28