内容説明
北海道・知床半島で行われていた自衛隊特戦群の訓練中、隊長がヒグマに襲われ死亡。その後、生還した隊員の一人が不審な自殺を遂げた。特戦群出身という異色の経歴を持つ警察官・朝倉は、極秘捜査のため離島勤務から召還される。かつて自身も経験した極限のサバイバル訓練で何が起きたのか。男たちの血と涙に秘められた真実に迫るシリーズ第2弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
111
前作で警視庁捜査1課から伊豆七島のある島への駐在へ転勤してそこでの生活から始まります。そこへ自衛隊からの要請で北海道の知床での訓練中に起きた事件を調べてもらうということでの現地へ向かいます。ヒグマが出てきたり暴力団やさらには陰謀めいた話が出てきますが最終的には決着を見ます。エンターテイメントとしては楽しめます。2019/02/12
future4227
47
オッドアイシリーズ第2弾。前作で合同捜査を行った自衛隊の中央警務隊と再びタッグを組む。舞台は北海道知床。ちょうど北方領土をめぐり日露間の外交が活発化しているが、これについて作者は、何も進展はしていないと一刀両断。北方領土問題を改めて考えるきっかけとなる一冊。あと釣りの知識とヒグマの知識も身に付く本。ただ、主人公の能力が高い割には扱う事件がショボい。落とし物の持ち主探しやチンピラをボコるだけじゃもったいない。もっと活躍させてあげて欲しい。2018/12/24
ひ ほ
27
読友さんからお借りした本。主人公の朝倉がとてもかっこいいです。じっくりと読めて面白かったです。2018/04/28
ち~
20
自衛隊の精鋭部隊が知床半島での訓練中、熊に襲われ隊長が死亡する事故が起きた。報告書に疑問を感じた警務隊・国松は朝倉に協力を要請する。離島の駐在所に左遷されていた朝倉は自衛隊に復帰。口を閉ざす当時のメンバーを連れ、同じルートを辿る。次々と判明する矛盾と、最終地点で発見した1発の銃弾の謎。隊員たちの職務への忠誠と絆の深さが、ただただやるせなかった。9年前の作品だが、今の日本を取り巻く情勢とマッチしていてリアルに感じた。朝倉さん、警視庁に復帰かと思ったら…もうそのまま自衛隊にいたら良かったんじゃ…2024/01/04
shi-
13
朝倉さんの超人さが際立っていた。島で、駐在さんをしてたかと思いきや、中盤以降一気にサバイバル。証言を実際に検証してみるとはさすが元自衛官。そこから読むスピードも一気にアップした。しっかし、熊に食べさせて隠滅とは…2017/02/02